ラスターマップ
はじめに
Yellowfinを使用して利用可能なヒートマップには2つのスタイルがあります。GISデータから作成されたものと、イメージを介して作成されたもの(ラスターマップ)です。イメージには、データのすべての地域が含まれます。これらのイメージは、イメージ内の一意の色をレポート内のデータ値に基づく新しい色で置き換えることで動作します。
ラスターマップの作成を開始するには、次のものが必要です。
- それぞれの「区域」が異なる色で定義されたイメージ(JPGまたはPNG)
- 参照しているデータと各マップの区域を一致させることができる参照コード(チュートリアルでは、参照コードとして国を使用します。これらのデータを使用するために、国コードに各区域をマッピングします。)
注意:この「はじめに」セクションに含まれる例では、Ski Teamデータや提供済みのイメージは使用しません。管理オプションを介してマップの設定のセクションから、例の手順に従ってください。
適切なイメージの選択
ラスターマップを設定する場合、適切なイメージの選択とは、データセット内のデータを示すイメージを見つけることだけを意味しているわけではありません。初期検索で、イメージが満たしているべきいくつかの条件があります。
- イメージにデータを割り当てるすべてのエリアが含まれている必要があります。たとえば、オーストラリアの州別に収益をマッピングするには、オーストラリア全体の地図が必要です。この場合、世界地図も、オーストラリアの半分だけが載っている地図も適していません。
- イメージには、最終的にマップグラフに表示する要素だけが含まれている必要があります。つまり、オーストラリアの地図を見つけた場合、そのイメージには、背景として周囲の海域や大陸が含まれている必要はありません(それらのエリアを最終的にマップグラフに表示する場合を除きます)。
注意:データを割り当てていないエリアは元のイメージのとおりに表示されます。 - 鮮明さを失うことなく最終的にマップグラフをサイズ調整できるように、イメージは十分に高画質である必要があります。つまり、サイズ調整時に端と背景が不鮮明にならないように、イメージを最終的なマップグラフの表示サイズまたはそれより大きいサイズにする必要があります。
例
人の手の骨のグループをマップグラフにする場合、検索するとこのようなイメージが見つかるでしょう。
初めはこれが正に求めていたもの(タイプ別にグループ化された人の手のすべての骨)に見えますが、これには問題があります。
1.データによって強調表示されるイメージのエリアは、エリアごとに一意の色にする必要があります。このイメージでは、各骨に陰影が付いており、実際には一意のエリアが複数の色で構成されていることがわかります。
2.イメージのラベル(Distal Phalanges、Intermediate Phalangesなど)は、イメージの本来の用途では役立つことがありますが、マップでは不要になります。
3.第3に、イメージの端が、マップグラフでは不要な太い黒の境界線で囲まれています。
このイメージをYellowfinで使用するための準備として、すべての陰影と不要な要素を取り除く必要があります。正しく処理した場合、クリーンになったイメージはこのようになります。
クリーンなイメージが用意できたら、いつでもデータをエリアの色へ割り当てることができます。
注意:クリーンなイメージを作成するには、イメージ編集ソフトウェアを使用する必要があります。
イメージへの色の割り当て
作業するクリーンなイメージが用意できたら、マップの各エリアに色を割り当てる必要があります。この場合、骨のグループごとに強調表示します。
このために、各グループに一意の色を割り当て、1つのグループのすべての骨を対応する色で塗りつぶします。例を参照してください。
色の割り当て時には、各色と骨グループの関係を記録しておく必要があります。この情報を含む簡単なテキストファイルまたはスプレッドシートを設定します。例:
色(Hexコード) | コード | 骨グループ |
---|---|---|
#FF7777 | DP | Distal Phalanges(末節骨) |
#FFB377 | IP | Intermediate Phalanges(中節骨) |
#E0FF77 | PP | Proximal Phalanges(基節骨) |
#6BD089 | M | Metacarpals(中手骨) |
#4B97ED | C | Carpals(手根骨) |
注意:イメージの色付けには、イメージ編集ソフトウェアを使用する必要があります。
対応する参照コードの作成
Yellowfinでマップを作成する前の最後の準備ステップは、参照コードの設定です。この例では、骨グループのデータに基づいて参照コードを作成する必要があります。
次のいずれかを実行する必要があります。
- マップの基になるビューを編集し、「書式」タブを開いて適切なフィールドを編集します。または
- イメージの追加プロセスで新しい参照コードを作成し、レポートビルダーでコードを対応するフィールドに適用します。
この例では、ビュービルダーで参照コードを設定します。
ビューで参照コードを作成するには、ビュービルダーのステップ2で「書式」タブを開いて適切なフィールドを編集する必要があります。
「書式」ドロップダウンから「参照コード」を選択します。これにより、それをレポートに追加したときに、フィールドに参照コードが適用されます。
ここで、現在使用可能な参照コードの一覧から選択するか、新しい参照コードを作成する必要があります。ここでは、「データベースから事前投入する」によって新しい参照コードを作成します。つまり、ソースデータベースから、このフィールド個別の値の一覧が作成されます。
これを設定するときに、現在ソースデータベースにデータが存在しない場合でも、マップ上のエリアにコードが存在するものは、確認しておく必要があります。これにより、マップを正しく設定することができ、エリアのデータが存在したときにYellowfinによってすぐに認識することができます。
「保存」をクリックして設定を完了し、フィールドの変更内容を保存します。最後に、ビューが有効化されていることを確認すれば、いつでもYellowfinでマップイメージを設定することができます。
注意:イメージの追加プロセスでコードを作成する場合は、既存の一覧からコードを選択するのではなく、単に「新規」をクリックします。下記を参照してください。
詳細については、/wiki/spaces/yfcurrent/pages/1908609を参照してください。