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Yellowfin 9 リリースノート

Yellowfin 9 リリースノート

Yellowfin 9は、ビジネスユーザーにデータを処理し、それに基づきアクションを起こすためのユニークな方法を提供し、優れたアナリティクスエクスペリエンスを構築して、導入したいと考えるデータアナリストや開発者のニーズに対応することに注力しています。

Yellowfin 9.14.0.1 - build 20250114

Yellowfin 9.14.0.1では、以下の変更を行っています。

オープンソース関連

  • Yellowfinに同梱しているTomcatを9.0.98にアップデートしました。

  • Require.jsを2.3.7にアップデートしました。

データ接続

  • カスタム認証アダプターの名前が空白として表示されていた事象を解消しました。

  • データソース管理のページが正しく表示されなかった事象を解消しました。

 

XLS/DOCX/PDFエクスポート

  • 特定の条件下にて、CSVやTXT形式のエクスポートファイルがダウンロードされなかった事象を解消しました。

  • 「レポートエクスポート権(TXT形式)権」が誤ったセクションに表示されていた事象を解消しました。

 

ストーリー

  • ストーリーが明示的に共有されたとき、ストーリー通知が送信されていなかった事象、およびストーリー更新通知が無効になっていた事象を解消しました。

 

JS API

  • 埋め込みタグでドリルスルー実行後、表とグラフの切り替えが動作していなかった事象を解消しました。

  • 埋め込みタグで表示したレポートで表とグラフを切り替えたとき、グラフのサイズが正しく算出されていなかった事象を解消しました。

  • 埋め込みレポートのドリルスルーポップアップが、表とグラフ切り替え後にページの上部に表示されていた事象を解消しました。

 

REST API

  • ユーザーグループ更新のエンドポイントで不要なパラメーターが更新されていた事象を解消しました。

Yellowfin 9.14.0 - build 20241206

本リリースでは、通常のセキュリティアップデートや品質改善に加えて、ユーザーから要望の多かった変更を多数導入するとともに、REST APIに大幅なアップデートを導入しました。

REST API アップデート

YellowfinのREST APIは、主要なプロセス (マルチテナント環境における新規ユーザーのオンボーディングの自動化など) の自動化や、Yellowfinを使用したカスタム組み込みアプリケーションの構築を希望するユーザーに重要な機能を提供します。今回は、多数の品質改善に加えて、以下の新しいREST API機能を含む、大幅なアップデートを実施しました。

  • ユーザーがアクセスできるすべてのコンテンツの一覧を返す新しい /content エンドポイントを作成しました。これには、ビュー、レポート、ダッシュボード、ストーリーなど、すべてのYellowfin コンテンツタイプが含まれます。これにより、例えばユーザーは、組み込みのシナリオで独自のコンテンツ閲覧ソリューションを構築できます。

  •  /users エンドポイントを更新し、より使いやすくしました。また、タイムゾーンや言語設定など、より多くのユーザープロフィール情報の取得と更新を可能にしました。

  • /dashboards/presentations/themes の新しいエンドポイントを作成し、これらのコンテンツアイテムの一覧、または特定のコンテンツアイテムの詳細情報取得を可能にしました。

  • /import-export エンドポイントを強化し、インポートファイル内のコンテンツアイテムの依存関係を一覧化するオプションを追加しました。これは、コンテンツアイテムの依存関係が対象とするシステムに既に存在するかどうかを判断する際に使用でき、ユーザーが環境間のコンテンツ同期を自動化する能力を強化します。

  • クラスタ化されたデプロイを含む、Yellowfinのデプロイの全体的な健全性を返す新しい /health エンドポイントを作成しました。これには2つの形式があり、認証を必要とせず限定的な情報を返すping エンドポイントと、デプロイの包括的な情報を返す完全な健全性エンドポイントがあります。

  • ダッシュボードとビューのキャッシュされたフィルターの更新をトリガーするRESTエンドポイントを追加しました。この機能はこれまで、SOAP APIでのみ利用可能でした。

  • /discussion-streams エンドポイントを拡張し、クライアント組織内を含めて、新しいディスカッションストリームを作成できるようにしました。これは、マルチテナント環境で新しいテナントをオンボードし、ディスカッションストリームを含む標準のデフォルト環境でそれらを設定する際に便利です。

  • 外部の開発者がユーザーや組織に関する情報を取得できる新しい統合APIユーティリティを作成しました。これにより、開発者に対して使いやすいインターフェースが公開され、カスタムヘッダーやJSP、フォーマッターや分析機能などの内部プラグインを開発する際に、現在のユーザー、ロール、クライアント組織を取得するために内部のYellowfin メソッドを参照する必要がなくなります。

現在、YellowfinのREST APIに関するドキュメントは、こちらからご確認いただけます。

 

その他のハイライト

レポートビルダー

レポートビルダーでカラム (列) を並びかえるためのユーザーインターフェースを改善しました。これにより、カラム (列) の書式設定画面で新しい位置にドラッグ&ドロップするだけで、カラム (列) の並べかえができるようになりました。これは、カラム (列) が多数あるレポートで特に便利です。

より詳細な情報は、カラム(列)の順序を参照してください。

 

また、レポートビルダーでは、ほとんどのグラフタイプで、合計(計算フィールド)を使用できるようになりました。合計(計算フィールド)は、レポートで計算フィールドを使用する際に非常に便利な機能です。これは、合計や平均などの従来の集約タイプを使用するのではなく、合計または小計レベルで計算を再実行するオプションを提供します。これは、例えば、比率 (自己資本利益率など) などの計算に使用する場合に便利です。これまで、グラフで使用する場合、グラフ自体を作成するためにデータが再集約されていたため、この集約タイプを使用することはできませんでした。今回、ほとんどグラフタイプで、合計(計算フィールド)がサポートされるようになりました。

より詳細な情報は、合計(計算フィールド)を参照してください。

 

ユーザーが求める正確なビジュアルデザインを実現できるように、マイクロ構成を適用する機能を含め、グラフ機能の改善を継続してきました。本リリースでは、ラベル線の色を設定する機能を追加しました。

 

イメージマネージャー

新しいイメージをアップロードする際に、ブラウザのクリップボードから貼り付けることができるようになりました。これにより、ストーリー、ダッシュボード、プレゼンテーションへのイメージの追加がより容易になります。イメージを検索 (例えばGoogle 検索の結果) し、右クリックしてコピーして、イメージマネージャーポップアップに直接貼り付けることができます。

より詳細な情報は、ストーリーヘッダーイメージ