ロードバランシングを使用したKubernetesへの導入
概要
この形式の導入は通常本番環境で使用されます。この環境では、フェイルオーバーや水平方向の拡張などのツールを使用できます。
導入環境にTraefikを追加することで、リバースプロキシ、ロードバランシング、およびスティッキーセッションを提供します。
Yellowfin クラスタの導入では、スティッキーセッションを使用できるようにするために、ロードバランサーまたはリバースプロキシが必要ですが、単一のYellowfin インスタンスの導入は、既にスタンドアローンの状態にあるため、ロードバランシングやリバースプロキシは必要ありません。
次の表から目的の導入形式を選択し、指示に従います。
導入形式 | 使用するイメージ | 説明 |
Yellowfin sandbox | オールインワン | Yellowfinの自己完結型インスタンスです。これは最も単純な形式の導入です。コンテナが破棄されると、すべてのコンテンツが失われます。 |
単一のYellowfin インスタンス | アプリケーション限定 | 個別のデータベースを持つ単一インスタンスです。そのため、コンテナが破棄されても、データベースに格納されているデータは失われません。 |
複数の個別のYellowfin インスタンス | アプリケーション限定 | それぞれに専用のデータベースを持つ複数のインスタンスです。これは、概念実証中 (POC) に開発環境と本番環境をステージングするために使用できます。 |
Yellowfin クラスタ | アプリケーション限定 | Yellowfin クラスタを形成するためにひとつのデータベースを共有する複数のインスタンスです。これは、概念検証中 (POC) にクラスタ環境をステージングするために使用できます。 |
ロードバランサー / リバースプロキシのインストール
Yellowfinをインストールする前に、任意のロードバランサーまたはリバースプロキシサーバをインストールします。特に好みがない場合は、以下Traefikのインストール手順を参照してください。
Helmを使用したTraefikのインストール
Traefikはリバースプロキシ、ロードバランサー、スティッキーセッションマネージャーとして機能します。
TraefikをKubernetesにインストールする場合、Kubernetes パッケージマネージャーであるHelmを使用することを推奨します。これは、Traefikのクラスタ上での起動および実行をサポートします。これらはサードパーティ製ツールのため、次に紹介する手順はあくまでもガイドとして提供していることに留意してください。そのため、各製品についてのさらなる詳細は、それぞれのウェブサイトを確認してください。
- お好みのターミナルでKubernetesを起動します。
次のコマンドを入力し、ターミナルが管理対象のKubernetes クラスタに接続されていることを確認します。
kubectl get svc
- 複数のKubernetes クラスタがあり、現在誤ったクラスタにいる場合は、Kubernetesのガイドを参照して適切なクラスタに切り替えてください。
https://kubernetes.io/docs/tasks/access-application-cluster/configure-access-multiple-clusters/ 次のコマンドをターミナルにコピーして、Helm3をインストールします。
curl https://raw.githubusercontent.com/helm/helm/master/scripts/get-helm-3 > get_helm.sh chmod 700 get_helm.sh ./get_helm.sh
次のコマンドをターミナルにコピーして、TraefikのHelmグラフリポジトリを追加します。
helm repo add traefik https://containous.github.io/traefik-helm-chart helm repo update
次のコマンドをターミナルにコピーして、TraefikをKubernetes クラスタにインストールします。
helm install traefik traefik/traefik
以上の手順により、HelmはTraefikを、Kubernetes クラスタで利用可能なIngress タイプに設定します。設定が完了すると、Kubernetesのサービスタイプ「LoadBalancer」を使用して、Kubernetes クラスタ内でTraefikサービスが実行されます。
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