概要
ユーザープロンプトフィルター値の選択をユーザーにとってできるだけ簡単なものにするには、手動で値を入力するように求めるのではなく、フィルターをキャッシュして一覧を作成するのが賢明です。また、関連するフィルター間の従属関係を作成しておくと役立ちます。
たとえば、Product TypeとProduct Codeというフィルターがある場合、Product CodeをProduct Typeに従属させると、ユーザーがタイプを指定したときに、全部の一覧ではなく、そのタイプに属する製品のみを表示できます。
設定
- 必要なフィルターをレポートに追加します。
- フィルターが従属関係にしたがって表示されていることを確認します。これにより、ユーザーがより理解しやすいものになります。
- ユーザーがフィルターを使用できるように、「ユーザープロンプト」のままにします。
この例では、「Camp Region」、「Camp Country」、「Camp Name」がフィルターとして使用され、必要に応じてユーザーが複数の値を選択できるように、「一覧に含む」にすべて設定されています。
- 従属関係構造の第1レベルのフィルターをキャッシュします。
- 「データ」ステップまたは「表示」ステップで、メニューリボンの上部にある「フィルターの書式」メニューをクリックします。
- 表示されたドロップダウンメニューから第1レベルのフィルターを選択します。
- 「入力スタイル」メニューを開き、入力タイプを「一覧から値を選択」に設定して、値を「キャッシュされた値」に設定します。
- 「今すぐ更新」をクリックし、フィルター値の一覧を生成します。
- 第2レベルのフィルターが第1レベルに従属するように設定します。
- 「フィルターの書式」メニューで、左側にある「フィルター」一覧から第2レベルのフィルターを選択します。
- 「表示」メニューを開き、「従属先を表示」の値を第1レベルのフィルターに設定します。
- 前と同様に、第2レベルのフィルターをキャッシュします。
- このフィルターに対してステップ2の手順を繰り返します。
注意:従属関係とキャッシュが正しく設定されると、第1レベルのフィルターの値が選択されるまで、第2レベルのフィルターは非表示になります。第1レベルフィルターの値が変更されるたびに、第2レベルフィルターの値の一覧が更新されます。
- このフィルターに対してステップ2の手順を繰り返します。
- 残りのレベルについても従属関係を設定します。
- 残りの各フィルターレベルで、そのすぐ上のフィルターレベルへの従属関係を設定してから、そのフィルターをキャッシュする必要があります。
これらのステップを完了すると、レポートでフィルターが使用可能になり、それらのフィルターは上位レベルのフィルターが選択されると表示され、その選択が変更されると更新されます。
- 残りの各フィルターレベルで、そのすぐ上のフィルターレベルへの従属関係を設定してから、そのフィルターをキャッシュする必要があります。
用途
この例では、地域に「Europe」を選択すると、データベース内にレコードが存在する国が、第2レベルのフィルターに表示されています。
次に、国に「Germany」を選択すると、ドイツ内のすべてのサイトが表示されます。
最終的に、ユーザーは表示するサイトを定義して、フィルターを適用します。