概要
日付やその他のディメンション(次元)ごとに保持される静的なレベルのデータ(目録、財務のバランスシートや室温のような計測値)メトリック(数値)フィールドのデータは、本質的に非加算的です。しかし、これらのデータは、たとえば複数の時点の平均値を算出するなど、ある種の集計の対象になりえます。
ビジネスユーザーがその種の値を使ったレポートを作成する場合、制約のある集約を行うために「制約」オプションを使用します。フィールドに制約あり集約を指定した場合、「制約」タブで集計方法を指定します。
この機能の使用例を、以下に示します:
月 |
名前 |
雇用数 |
|
---|---|---|---|
6月 |
Fred |
1 |
|
6月 |
Jane |
1 |
|
6月 |
Mary |
1 |
|
7月 |
Fred |
1 |
|
7月 |
Jane |
1 |
|
|
|
5 |
合計 |
上のデータにおいて、月がレポートに含まれないとすれば、雇用数だけを合計して5になります。これは誤解を招きます(5人は一度に雇用されたわけではありません)。必須フィールドである月に制約を設定すれば、雇用数の合計は以下のようにレポートされます:
月 |
雇用数 |
|
---|---|---|
6月 |
3 |
|
7月 |
2 |
|
|
5 |
合計 |
言うまでもなく、このレポートはより正確で意味があります。制約を雇用数の集計に適用することによって、エンドユーザーがその属性をレポートでより正しく使用することを可能にします。フィールドに制約を適用するには「書式」タブで、「制約あり集約」を選択してください。これにより編集画面に「制約」タブが追加されます。
- 「集約不許可」の欄で、メトリック(数値)フィールドに対して適用できない集計方法を指定します。合計、あるいは平均が選択された場合、このカラムにそれらの集計を行うことが制限されます。
- 「フィールド/カテゴリーに対しての制約」のチェックボックスをオンにすると、新しいセクションが表示されます。「集計の制約」および「平均の制約」用のカラムは、レポートの特定のフィールドの隣に表示されます。フィールドに対する制約を選択します。
これらの制約はレポート作成にあたって、メトリック(数値)フィールドが合計、あるいは平均されるときにチェックされます。
フィールドに適用できるルールの種類は、「含めない」、「必須」、および「選択肢の1つ」です。デフォルトは「制約なし」となり、このとき、結果的にフィールドに制約がかけられていない場合と同じになります。
含めない |
選ばれた集計が適用されるとき、このフィールドはレポートから除外されます。 |
必須 |
関連する集計が適用されるとき、このフィールドは必ずレポートに含まれます。 |
選択肢の1つ |
関連する集計が適用されるとき、これらのフィールドのうちの少なくとも1つがレポートに含まれます。 |