概要
この機能により、Yellowfinのひとつのセッションを、同じブラウザの複数のタブ、またはウィンドウで使用することができます。これにより、ダッシュボード、ストーリー、レポート、シグナル、管理コンソールなど、任意のYellowfin コンテンツおよびページを複数のタブで開き、アカウントにログインしている間、それらを同時に使用することができます。
複数タブ(マルチタブ)の注意点
- あるタブで編集中のコンテンツは、それがドラフト(編集中)モードで開かれている間、他のタブで開くことができません。安全対策の詳細については、以下の項目を参照してください。
- マルチタブは、ワークフローの一部になっているページ上では機能しません。これには、レポートやグラフの作成に必要な段階的なワークフローを備えたレポートビルダーが含まれます。ユーザーは、このようなワークフローコンテンツを複数のタブで編集したり、同じコンテンツの(データを編集できる)それぞれのステップを個別に開くこともできません。これは、潜在的なデータ破損を防ぐためです。他に制限されたページとして、ビュービルダー、ダッシュボードビルダー、データトランスフォーメーション(ETL)ビルダー、(CSVレポートビルダー、フリーハンドSQLビルダーを含む)レポートビルダー、およびデータを編集する任意のページが含まれます。現状、コンテンツは閲覧ページおよびタイムラインから複数のタブで開くことができます。
- (Chromeの)「ブラウザタブを複製」オプションはサポートされていない点に注意してください。
マルチタブサポートの有効化
マルチタブ機能は、まず使用しているYellowfin インスタンスで有効化する必要があります。プライマリーインスタンスでこれを有効にすることで、マルチテナント環境におけるすべてのクライアント組織を含む、すべてのインスタンスで機能します。
マルチタブ機能を有効化するには、以下の手順を参照してください。
- 「管理」>「システム構成」>「システム」へ移動し、「一般設定」タブを展開します。
- 「マルチタブサポート」設定を有効にします。
- 「保存」をクリックして、管理モジュールを閉じます。
複数タブでコンテンツを開く
様々な方法を使用して、ページを複数タブで開くことができます。
閲覧ページのコンテンツメニュー
閲覧ページ上の任意のコンテンツのメニューをクリックすると、コンテンツを新しいタブでオープン、または編集するオプションが表示されます。コンテンツのサムネイルを右クリックしても、同様のメニューを表示できます。
タイムライン通知カード
タイムラインページのイベント、または通知カードのメニューアイコンをクリックするか、コンテンツサムネイル、またはカード内の任意のリンクを右クリックします。コンテンツを新しいタブで開くオプションが表示されます。中には、このメニューを持たないコンテンツのカードもあるため、その場合は右クリックを使用してオプションを表示します。
ヒント:使用しているマウスにミドルボタンが搭載されている場合は、それを使用することで、タイムラインカードから素早くアイテムを開くことができます。
注意:タイムラインカードに表示されるアイテムを直接編集することはできませんが、これを開いてから、ドラフト(編集中)モードにすることができます。
URLのコピー
コンテンツを開き、そのURLをコピーします。同じブラウザの新しいタブ、またはウィンドウを開いて、コピーしたURLを貼り付け、エンターキーを押します。
システム管理者がこの機能を無効にする場合、URLをコピーすることで、ページを複数ページで開かないよう、すべてのユーザーに周知をする必要があります。
これは、マルチタブ機能を有効にしなくても使用できますが、データ破損安全ロックは適用されない点に注意してください。そのため、マルチタブ機能を有効にすることなく、これを実行することは推奨されません。
データ破損安全ロック
データ破損を防ぐために、安全ロックが搭載されており、ドラフト(編集中)モードのコンテンツが、他のタブで開かれることを防止します。これが無い場合、ユーザーは同じコンテンツを複数タブで編集し、データを破損させる恐れがあります。
これは、同じユーザーセッションで機能します。同じコンテンツを複数のユーザーが編集する場合は、コンテンツのタイプに基づき、共同編集者ルールが適用されます。
他のタブで既に開かれているドラフト(編集中)コンテンツにアクセスした場合は、以下のエラーメッセージが表示され、作業の続行を防ぎます。
注意:コンテンツエディターを閉じる前にタブを閉じた場合は、新しいタブで再び同じコンテンツを開く前に、コンテンツロックが解除されるまで20秒待ってください。より詳細な情報は、クリーンアップ項目を参照してください。
レポートの保護
レポートビルダーは(段階的な手順を含む)ワークフローモジュールであり、そのため同様に保護されています。これにより、レポートのデータ、グラフ、関連レポートステップを開いている時に、同じレポートのこれらのページを、他のタブで開くことはできません。しかし、一度デザインステップに移動したら、コンテンツに変更を追加できなくなることで、データ破損のリスクがなくなるため、他のタブで開けるようになります。
クリーンアップ
メモリの枯渇を防ぎ、安全ロックを解除するための追加対策が施されています。
突然タブを閉じた場合
ユーザーがコンテンツの編集を始めると、他のタブで編集されないようにこれをロックします。ロックは、ユーザーが閉じるボタンをクリックしてコンテンツビルダーを閉じることで解除されます。しかし、(最初にコンテンツビルダーを閉じることなく)突然タブを閉じた場合、システムは20秒後にロックを解除します。
メモリ使用率
ユーザーがログインをすると、サーバにセッションオブジェクトが作成されます。このオブジェクトには、ユーザーが居るページと閲覧しているコンテンツの情報が含まれています。新しいタブ、またはウィンドウが開かれるたびに、サーバは追加されたタブの情報を保存します。ユーザーがタブを閉じると、サーバサイドのデータは5分後に消去されます。