概要
KPIレポートは目標に対する現在の達成度を分析するために役立つレポート形式です。KPIレポートは通常以下の要素で構成されます。
- 1つのメトリック(数値)データ
- 1つのフィルター
- 1つの日付制限あるいは期間設定
KPIメトリック(数値)データを使うことで、目標への達成度とその傾向を分析することができます。これらのデータは一般的に組織において重大なビジネス分野をモニターするために使われるKey Performance Indicator(重要業績評価指標)です。KPIレポートは、独立したレポートとしてではなく、KPIダッシュボードタブで使用するように設計されています。
詳細については KPIタブ を参照してください。
KPIレポートと標準レポートの違い
KPIレポートは以下の点で標準のレポートと異なっています:
- データの傾向や変化を検知するために定期的に実行されます(またはデータフィールドを使用します)。
- メトリック(数値)の現在の状態を分類するために条件付き書式機能を使います。
- 重大なビジネス分野をモニターするためにKPIダッシュボードタブに追加することができます。
注意: KPIレポートではクロス集計は使用できません。レポートにはカラム(列)またはロウ(行)形式だけが選択できます。
詳細については /wiki/spaces/USER63/pages/1704021 を参照してください。
KPIレポートの種類
Yellowfinで使用できるKPIレポートは3種類あります:
値以外の追加情報を表示せずにKPIを設定できる基本的なKPIレポート。 |
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1つのレポートとして表示されるときに、タブの表示内容をカテゴリー別に分割したKPIレポート。値を詳細に調べるために、カテゴリーに分けて表示することができます。 |
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リアルタイムの傾向ではなく、時系列のデータに従った傾向を表示できるKPIレポート。カテゴリー別KPIと同様に、追加の詳細をレポートで表示することができます。 |
KPIスポットレポートの作成
1. 「作成」リンクをクリックして、「レポート」を選択しレポートの作成を開始します。
2. 「レポートの初期化」ページが表示されます。作成方法として「ドラッグ&ドロップで作成」を選択します。
3. ビューとして「Ski Team」を選択します。
4. 「 」ボタンをクリックして次に進みます。
5. まず、右側の「レポートオプション」セクションで、「レポートの種類」を「KPI」に設定します。これで、KPIオプションを後のステップで使用できるようになります。
6. ここで、メトリックをレポートに追加する必要があります。「 Invoiced Amount 」を「カラム(列)フィールド」エリアにドラッグし、「 Invoiced Date 」を「フィルター」セクションにドラッグします。
注意: 最終のKPI値を計算するときには、常に最大の日付が使用されます。
7. ページ上部の「 」をクリックし、次のステップに移行します。
8. フィルターロジックを「の間(~)」に設定します。
9. 「 変更 」リンクをクリックします。
10. 日付を2010/01/01および2011/01/01に設定します。
11. 「送信・実行」リンクをクリックして次に進みます。
注意: このフィルターを追加したのは、Ski Teamデータを使用できるようにするためです。実際のレポートでは、このフィルターは必要ありません。
12. ここに示すように、フィルターが設定されているはずです。
13. 「>」をクリックしステップ3に進みます。
14. 「レポートプレビュー」ページが表示されます。この時点で、レポートは図に示すようになっているはずです。
注意: 請求金額は、現在の日付および上で適用したフィルターによって異なる可能性があります。
15. これで条件付き書式を使用してアラートを設定できるようになりました。ページ上部の「 カラム(列) 」リンクをクリックします。
16. 「Sum Invoiced Amount」カラムを選択します。
17. 「条件」メニューをクリックします。
18. 「 ルールの追加 」をクリックします。
19. 「表示スタイル」を「アイコン」、「書式」を「信号機」、「タイプ」を「値」に設定します。
20. 緑のサークルが3つと一連のフィールドが表示されます。
21. 一番上の「スタイル」を「赤」、「ルール」を「より小さい(<)」、「値」を2500000に設定します(数値のみを使用します)。
22. 真ん中の「スタイル」を「オレンジ」、「ルール」を「の間(~)」、「値」を2500000および3000000に設定します。
23. 一番下の「スタイル」を「緑」、「ルール」を「より大きい(>)」、「値」を3000000に設定します。
24. 「保存」をクリックします
25. レポートはこのようになり、現在の「Sum Invoiced Amount」の値にアラートが表示されます。
26. ページ下部に参照用に条件付き書式のアラートが表示されます。
27. レポートを設定するには、「KPI」メニューをクリックして「KPIメトリック(数値)」を「Sum Invoiced Amount」に設定します。傾向の詳細を設定するオプションが表示されます。
28. 「望ましい傾向」を「上昇」、「目標値」を「手動」、値を30000000(レポートが機能しなくなるため、数値以外の文字を入力しないでください)に設定します。
29. 「KPIの種類」を「スポット」に設定します。
30. 「保存」をクリックします。
注意: 更新スケジュールがないことに言及するエラーメッセージが表示されますが、次のステップで対処します。
31. このレポートが自動更新される頻度を設定する必要があります。「更新」メニューをクリックし、「頻度」を「毎日」に設定します。
32. これにより、KPIレポートの傾向が構築される方法、およびデータの収集頻度が決まります。
33. ここで、レポートを保存します。「レポート」タブに戻って「レポート」メニューをクリックし、「保存」を選択します。
34. 名前を「KPI Spot Report Tutorial」に設定します。
35. 説明ボックスに「This report was created as part of the KPI Report tutorial」と入力します。
36. サブカテゴリーとして「Advanced Reporting」を選択します。
37. 「有効化」をクリックします。
カテゴリー別KPIレポートの作成
1. 「作成」リンクをクリックして、「レポート」を選択しレポートの作成を開始します。
2. 「レポートの初期化」ページが表示されます。作成ツールとして「ドラッグ&ドロップで作成」を選択します。
3. ビューとして「Ski Team」を選択します。
4. 「 」ボタンをクリックして次に進みます。
5. 右側の「レポートオプション」セクションで、「レポートの種類」を「KPI」に設定します。
6. ここで、メトリックをレポートに追加する必要があります。「 Athlete Region」、および「 Invoiced Amount 」を2つ、「カラム(列)フィールド」エリアにドラッグし、「 Invoiced Date」ディメンションを「フィルター」セクションにドラッグします。
7. 「 」ボタンをクリックして次に進みます。
8. フィルターロジックを「の間(~)」に設定します。
9. 「 Change」リンクをクリックします。
10. 日付を2010/01/01および2011/01/01に設定します。
11. 「送信・実行」ボタンをクリックして次に進みます。
注意: Ski Teamサンプルデータの性質上、このフィルターを再度追加しました。
12. ここに示すように、フィルターが設定されているはずです。
13. 「>」をクリックしてステップ3へ進みます。
14. 「レポートプレビュー」ページが表示されます。この時点で、レポートは図に示すようになっているはずです。
15. 条件付き書式を使用してアラートを設定します。ページ上部の「 カラム(列) 」リンクをクリックします。
16. 2番目の「Sum Invoiced Amount」カラムを選択します。
17. カラムの「表示名」を「Invoiced Amount KPI」に変更します。
18. 「条件」メニューをクリックします。
19. 「ルールの追加」をクリックします。
20. 「表示スタイル」を「アイコン」、「書式」を「信号機」、「タイプ」を「値」に設定します。
21. 一番上の「スタイル」を「赤」、「ルール」を「より小さい(<)」、「値」を1000000に設定します(数値のみを使用します)。
22. 真ん中の「スタイル」を「オレンジ」、「ルール」を「の間(~)」、「値」を1000000および1500000に設定します。
23. 一番下の「スタイル」を「緑」、「ルール」を「より大きい(>)」、「値」を1500000に設定します。
24. 「保存」をクリックします。
25. レポートはこのようになり、現在の「Invoiced Amount KPI」の値にアラートが表示されます。
26. ページ下部に参照用に条件付き書式のアラートが表示されます。
27. レポートを設定するには、「KPI」メニューをクリックして「KPIメトリック(数値)」を「Invoiced Amount KPI」に設定します。傾向の詳細を設定するオプションが表示されます。
28. 「望ましい傾向」を「上昇」、「目標値」を「手動」、値を1500000(レポートが機能しなくなるため、数値以外の文字を入力しないでください)に設定します。
29. 「KPIの種類」を「カテゴリー」に設定します。
30. カテゴリーを「キー設定」で「Athlete Region」に設定します。
31. 「保存」をクリックします。
32. このレポートが自動更新される頻度を設定する必要があります。「更新」メニューをクリックし、「頻度」を「毎日」に設定します。
33. これにより、KPIレポートの傾向が構築される方法、およびデータの収集頻度が決まります。
34. ここで、レポートを保存します。「レポート」タブに戻って「レポート」メニューをクリックし、「保存」を選択します。
35. 名前を「Categorical KPI Tutorial」に設定します。
36. 説明ボックスに「This report was created using the KPI Report tutorial」と入力します。
37. サブカテゴリーとして「Advanced Reporting」を選択します。
38. 「有効化」をクリックします。
KPI時間レポートの作成
1. 「作成」リンクをクリックして、「レポート」を選択しレポートの作成を開始します。
2. 「レポートの初期化」ページが表示されます。作成ツールとして「ドラッグ&ドロップで作成」を選択します。
3. ビューとして「Ski Team」を選択します。
4. 「 」ボタンをクリックして次に進みます。
5. まず、右側の「レポートオプション」セクションで、「レポートの種類」を「KPI」に設定します。
6. ここで、メトリックをレポートに追加する必要があります。「 Year 」を「カラム(列)フィールド」エリアにドラッグします。
7. メトリック(数値)の計算フィールドを作成する必要があります。Athletesという名前の計算COUNT(Athlete ID) を設定し、「カラム(列)フィールド」エリアに追加します。
8. 「 」ボタンをクリックして次に進みます。
9. 「レポートプレビュー」ページが表示されます。この時点で、レポートは図に示すようになっているはずです。
10. 条件付き書式を使用してアラートを設定します。ページ上部の「カラム(列)」リンクをクリックします。
11. 2番目の「Athletes」カラムを選択します。
12. 「条件」メニューをクリックします。.
13. 「Add Rule」をクリックします。
14. 「表示スタイル」を「アイコン」、「書式」を「信号機」、「タイプ」を「値」に設定します。
15. 一番上の「スタイル」を「赤」、「ルール」を「以下(≦)」、「値」を250に設定します
16. 真ん中の「スタイル」を「オレンジ」、「ルール」を「の間(~)」、「値」を250および500に設定します。
17. 一番下の「スタイル」を「緑」、「ルール」を「以上(≧)」、「値」を500に設定します。
18. 「保存」をクリックします。
19. レポートはこのようになり、現在の「Athletes」の値にアラートが表示されます。
20. レポートを設定するには、「KPI」メニューをクリックして「KPIメトリック(数値)」を「Athletes」に設定します。傾向の詳細を設定するオプションが表示されます。
21. 「望ましい傾向」を「上昇」、「目標値」を「手動」、値を500に設定します。
22. 「KPIの種類」を「時間」に設定します。
23. カテゴリーを「キー設定」で「Year」に設定します。
24. 「保存」をクリックします。.
25. ここで、レポートを保存します。「レポート」タブに戻って「レポート」メニューをクリックし、「保存」を選択します。
26. 名前を「KPI Time Tutorial」に設定します。
27. 説明ボックスに「This report was created as part of the KPI Report tutorial」と入力します。
28. サブカテゴリーとして「Advanced Reporting 」を選択します。
29. 「有効化」をクリックします。.
サブカテゴリーとして「高度なレポート」を選択します。