Yellowfin データディスカバリーと、Yellowfin ダッシュボードは、どちらも機能するために以下の最小仕様を要求します。
機能アプリケーションサーバの要件
Yellowfinサービスは、以下のサーバ仕様で開始されます。
要件 | 最小機能仕様 |
プロセッサ | 1×シングルコア 1GHz 32-bit CPU、またはそれと同等 |
RAM | 2 GB (Yellowfinに1.4 GBを割り当てます) |
ハードディスク | 1 GB以上の空き容量 |
OS | Java仮想マシン(JVM)8を完全にサポートする任意のOS |
データベース | 同一サーバ上のローカルデータベース |
注意:上記の仕様は、同時接続が1ユーザーの場合にのみ推奨されます。(マップ生成や、自動インサイトなど)複数の機能や、大容量データを使用したレポートなどは、マシンを遅くし、Yellowfinが利用可能なメモリ以上を消費する原因になる可能性があります。Yellowfinに割り当てることができるメモリ量に強い制限があるため、32bitマシンの使用は推奨されません。
推奨されるアプリケーションサーバの要件
以下に推奨されるサーバ構成は、平均的なコンテンツの複雑さを伴う、最大25ユーザー程度の同時接続環境に適しています。
要件 | 推奨最小仕様 |
プロセッサ | 1×クアッドコア(8スレッド)3GHz 64-bit CPU、またはそれと同等 |
RAM | 8 GB (Yellowfinに7 GBを割り当てます) |
ハードディスク | 5 GB以上の空き容量 |
OS | Windowsサーバ Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterpriseサーバ、またはUbuntuサーバLTS |
Java | JRE 8以降 |
ウェブアプリケーションサーバ | Tomcat |
ウェブサーバ | Tomcat |
注意:上記は、同一サーバ上でOS以外に重要なソフトウェアが実行されていない、Yellowfinサーバに専用の仕様です。同一サーバ上で、データベースや他のソフトウェアを実行する場合は、推奨される最小仕様を満たすために、追加のRAMやCPUが必要になります。
推奨されるリポジトリデータベースの要件
Yellowfinは、Yellowfin内のコンテンツやユーザーのメタデータを保存するためにデータベースを要求します。このデータベースは、Yellowfinアプリケーションとは別のサーバに配置することを推奨します。
要件 | 推奨最小仕様 |
プロセッサ | 1×デュアルコア(4スレッド)3 GHz 64-bit、またはそれと同等 |
RAM | 4 GB |
ハードディスク | 15 GB以上(SSD、またはRAID構成のストレージが望ましい) |
データベース | Yellowfinは、アプリケーション構成データベースとして使用するために、以下のいずれかのデータベースを要求します。 - DB2 ユニバーサルデータベース 8.1以降
- Oracle Database 9+
- PostgreSQL 8+
- SQL Server 2000+
- Sybase ASE、ASA、IQ
- Ingres
- MySQL 5
- Cache’ DB
- HSQL (本番環境での使用は推奨しません)
- TiDB (ベータ)
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ソースデータベースの要件
多くの場合、Yellowfinがプロビジョニングされる前にソースデータベースが存在します。これは、トランザクションデータベース、またはデータウェアハウスであることが多いです。環境に応じて、単一のYellowfinインスタンスが複数のデータソースに接続する場合もあります。このデータベースシステムは、Yellowfinが生成するクエリーを制御できることが重要です。5つのレポートを持つ単一のYellowfinダッシュボードは、ソースデータベースに対して、5つのベータベースクエリーを同時に生成することも把握しておかなくてはいけません。これらのクエリーを素早く完了できるようにすることで、合理的な時間内でダッシュボードを読み込むことができます。
要件は、システムが使用するデータベースのタイプと、システム内のデータ量に応じて異なります。例えば、10,000行のデータを持つMySQLインスタンスの場合、同一ハードウェア上に10,000,000行のデータを持つMySQLインスタンスよりも格段に速いクエリー時間を提供します。
HP Verticaや、Sybase IQ、Actian Vectorのような高速カラム型データベースは、同一ハードウェア上に同量のデータを持つリレーショナルデータベースよりも格段に速いクエリー時間を提供します。
トランザクションシステムにクエリーを発行する場合、レポート作成をサポートするために、カラム(列)にインデックスを追加することが重要です。トランザクションのインデックスは通常IDカラム(列)にありますが、レポートクエリーは、ディメンション(次元)カラム(列)によるフィルターを適用します。
クライアントの要件
ユーザーは、クライアントマシンからYellowfinへ接続します。ユーザーは、その際にウェブブラウザを通してYellowfinに接続します。容量の大きなYellowfinレポートをブラウザで表示するためには、メモリやプロセッサを要求します。Yellowfinは、JavaScriptも幅広く利用しています。このコードはブラウザ内で実行され、その実行にはプロセッサを要求します。
各ユーザーはそれぞれのデスクトップコンピュータで異なるプログラムを(異なるメモリ、CPU要件で)同時実行しているため、クライアントマシンに推奨の仕様を提示するのは困難です。以下はガイドとして使用できますが、これは同一コンピューター上で、他にリソースを大量に必要とするプロセスが実行されていないことを想定しています。
要件 | 最小推奨仕様 |
クライアントプロセッサ | 1×2 GHz デュアルコア(4スレッド)CPU、またはそれと同等 |
クライアントRAM | 4 GB |
ウェブブラウザ | 以下のブラウザをサポートしています。 - Chrome(最新バージョン)
- Firefox(最新バージョン)
- Safari(最新バージョン)
- Microsoft Edge(最新バージョン)
- Internet Explorer 11
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PDFリーダー | PDFファイルの閲覧に、Adobe Acrobat ReaderのようなPDFリーダーが必要ですが、これはユーザーがYellowfinレポートをPDF形式でエクスポートする場合にのみ必要です。 |
同時接続ユーザーのサーバの要件
以下の情報は、一般的な使用率でYellowfinの基礎的なシナリオを使用した場合のベンチマークに基づいています。Yellowfinでは、独自のレポートコンテンツやユーザー習慣に基づくハードウェア要件を理解するために、ディプロイフェーズの初期段階で、独自のベンチマーキングを実施することを推奨しています。
同時接続ユーザー数と、最小バックグラウンドタスクの使用率に基づく、推奨される最小仕様は以下の通りです。
ユーザー数 | CPU要件 | RAM要件 |
開発 / デモンストレーション | 1×2 GHz デュアルコア (4スレッド)、またはそれと同等 | 2 GB (Yellowfinに1.4 GBを割り当てます) |
同時接続ユーザー25未満 | 1×3 GHz クアッドコア (8スレッド)、またはそれと同等 | 8 GB (Yellowfinに7 GBを割り当てます) |
同時接続ユーザー50 | 1×3 GHz 8コア (16スレッド)、またはそれと同等 | 16 GB (Yellowfinに15 GBを割り当てます) |
同時接続ユーザー150 | 1×3 GHz 16コア (32スレッド)、またはそれと同等 | 32 GB (Yellowfinに30 GBを割り当てます) |
注意:上記の表は、単一サーバの要件を示しています。Yellowfinは、複数の小さなサーバに負荷を分散するために、クラスタとして実装できます。例えば、150ユーザーは、単一の16コアマシンではなく、4クアッドコアサーバで構成されたクラスタ環境での制御も可能です。