こちらの項目では、Yellowfinの様々な要素を、Webベースアプリケーションやポータルに組み込む方法について紹介します。
利用可能な統合方法
Yellowfinは、以下2つのカテゴリーに大別される、様々な統合機能を提供します。
コンテンツ統合
コンテンツ(レポート、ダッシュボード)の個別のアイテムを、ホストアプリケーションやウェブページに組み込むことができます。これは、JavaScript APIや、iFrameを使用して実現できます。JavaScript APIを使用することで、コンテンツやそのインタラクションをきめ細やかに制御できます。iFrame
完全統合:この方法は、Yellowfinをリブランドし、完全に統合されたポータルとして組み込みます。これは、既存のアプリケーションとYellowfinの間にシームレスなリンクを作成することで実現することができ、ユーザーは、2つのアプリケーション間を移動していることに気付きません。これには、サードパーティ製アプリケーションに移動するリンクを持つ、カスタムヘッダーとフッターを使用したYellowfinのカスタマイズが含まれます。ユーザーは、外部ウェブサイト内で、Yellowfinのすべての機能を体験することができます。
Webサービス:この方法は、Webサービスを使用して、サードパーティ製アプリケーションとYellowfin間のコミュニケーションを管理するために使用されます。Yellowfinは、SOAP webサービスに接続するために、Java webサービスAPIを提供しますが、その他任意のプログラム言語や環境を使用して接続することも可能です。この方法の使用には、高度な開発知識を必要としますが、柔軟なナビゲーションを提供します。
Java Script API:この方法は、スクリプトレットを使用して、Yellowfinのレポートやダッシュボードを外部のウェブページに組み込みます。これは、高度な開発知識を必要とすることなく、Yellowfinを素早く、簡単に統合することができます。
IFrames:Yellowfinのウィジェットは、IFRAMEを使用することで、外部のインターフェイスに統合することができます。これは、完全なYellowfin機能を備えた、シームレスなユーザー体験を提供します。
方法の選択
要件や技術能力に応じて、最適な方法を選択してください。方法の選択に役立つ、以下の事例を考慮しましょう。
完全統合
- 既存のアプリケーションに、カスタムヘッダとフッターへのリンクを追加し、Yellowfinを外部ページに読み込まなくてはいけません。完全統合は、iFramesを介して読み込むこともできます。
- ユーザーと共有する情報を制御することができます。同一のセキュリティレベルを使用して、対話性の低いダッシュボードやレポートを提供することができます。または、すべての機能を共有することも可能です。
- 将来的にさらなるYellowfinの機能を含められる柔軟性を確保します。
- ロールに応じて、ユーザーの機能へのアクセス権を完全に制御します。
- シングルサインオンを使用して、Yellowfinにログインすることができます。
- アプリケーションに関連するデータを渡すために、ヘッダーやフッターJSPを記述するための開発知識が必要です。(\Yellowfin\Development\Examplesディレクトリに、いくつかの例が含まれています)
- コーポレートブランドを維持するために、ヘッダーやフッターのリスタイリングをしなくてはいけません。詳細は、こちらを参照してください。
- これは、最も推奨され、最も広く使用されている統合方法です。
JavaScript API
- こちらの方法は、グラフやレポートをウェブサイトに簡潔に組み込みたい場合に最適です。限定されたインタラクティビティとともに、ユーザーへ情報を提供する迅速な方法です。
- 基礎的なJavaScriptは、公共利用における情報共有の方法としてはシンプルですが、高度なオプションを使用することで、データにフィルターを適用することができます。
- これは、開発経験や知識を要求しません。
- シングルサインオンをサポートします。
- Yellowfinの他の機能(ビュービルダー、レポート一覧、管理コンソール、など)へのアクセスは提供されません。
- グラフやレポートへの共有要件が発生した場合にのみ推奨される方法です。
IFrames
- IFrameタグを使用して、ウェブサイトにYellowfinを読み込みます。
- シングルサインオンが可能です。
- これは、IFrameによるセキュリティの欠陥を導く可能性があります。
- 閲覧表示に関連する課題が発生することもあります。
- これは、単に組み込みを実装するだけの手段のため、依然として、何かしらの統合方法が要求されます。
Webサービス
- これは、Webサービスを使用して、Yellowfinに渡されるアクションをアプリケーション内で実行します。
- ユーザーに提供される機能に、最も柔軟に対応することができます。
- 開発者には、WebサービスAPIを記述するための高度な知識が要求されます。
- シングルサインオンをサポートします。
- このオプションを使用して実行できないYellowfinのタスクのあります(システム構成の設定オプション、など)。
- 既存のアプリケーション内にレポートを表示し、特定のアカウントを使用するよう指定することができます。
オープンソースライブラリ
無償のオープンソースソフトウェア(FOSS)に関する声明
Yellowfinには、制限付きのオープンソースライブラリが含まれています。Yellowfinが、これらのライブラリに直接リンクしたり、参照したりすることはなく、Yellowfinのこれらのライブラリの使用は、該当する各オープンソースラインセンスに準拠しています。Yellowfinは、これらのライブラリを参照することなく、独自にコンパイルするようにデザインされていますが、パートナーやエンドユーザーが、Yellowfinを改変することは技術的に可能です。例えば、直接的に、またはこれらのライブラリと組み合わせることで、ページの追加、プラグインの追加、ライブラリの追加をすることができますが。これによりYellowfinに含まれるライブラリのオープンソースライセンスを侵害する恐れがあります。このようなライセンス侵害が発生する可能性のある状況には、Yellowfin環境へのデータベースドライバーと認証プロセスの組み込みがありますが、これに限定されるわけではありません。
Yellowfinのパートナーやエンドユーザーは、Yellowfinコードへのいかなる追加や変更も、Yellowfinに同梱されているオープンソースライブラリの使用範囲を、Yellowfinのオリジナルの使用範囲を超えて強化や拡張しないようにしなければならず、これらのライブラリに直接リンクしたり、参照したりしないようにする必要があります。
Yellowfinは、Yellowfinコードへの追加、または変更に起因する、オープンソースライセンスの侵害に対する、すべての債務、および責任を負わないものとします。