概要
トランスフォーメーションフローは、様々なステップを接続することで作成します。ステップと接続の詳細については、以下の情報を参照してください。
ステップ
トランスフォーメーションフローには、以下の3つのステップがあります。
インプットステップ
インプットステップでは、どこからデータを取得するかを定義します。こちらでは、以下の方法を使用することができます。
アイコン | インプットステップ | 説明 |
サードパーティ製コネクター | 単一のサードパーティ接続のテーブルからデータを取得する場合に使用します。現状、次のコネクターをサポートしています:Google Analytice、Google Sheets、Salesforce | |
レポート | Yellowfinのレポートをソースデータにする場合に使用します。これは二次元レポートに対応していますが、複数次元のレポートには対応していません。次のタイプのレポートは、現状サポートしていません:Jasperレポート、SSRSレポート、BIRTレポート | |
フリーハンドSQL | SQLクエリーを使用してデータベースからデータをインポートする場合に使用します。 | |
単一テーブル | 単一のデータベーステーブルからデータをインポートする場合に使用します。 | |
区切り文字付きファイル | 区切り文字付きファイルからデータを取得する場合に使用します。 |
ステップや、その定義方法の詳細については、こちらを参照してください。
トランスフォーメーションステップ
トランスフォーメーションステップでは、接続されたデータのトランスフォーメーションを行います。Yellowfinでは、以下のビルトインをトランスフォーメーションに使用することができます。こちらのステップは随時追加されていく予定です。
アイコン | トランスフォーメーションタイプ | 説明 |
フィルター | ステップのデータにフィルターを適用します。 | |
マージ | 設定された接続フィールドに基づき2つのデータセットをマージします。 | |
分割 | 入力データセットを複製して、同様の出力データセットを作成します。 | |
結合(Union) | 2つのデータセットからのデータをひとつのフィールドにまとめます。 | |
計算フィールド | ステップの他のフィールドに基づく計算フィールドを作成します。 | |
集計 | 個数やCount Distinct、合計や平均などの関数を適用することで、データをサマリー形式へ変換します。 |
こちらのセクションでは、トランスフォーメーションタイプに応じた各ステップの定義方法を紹介します。
アウトプットステップ
アウトプットステップを使用して、トランスフォーメーションしたデータをデータベースに保存します。
アイコン | トランスフォーメーションタイプ | 説明 |
SQLデータベース | 選択した書き込み可能なデータベースにデータを出力します。テーブルやインデックスを作成し、管理する方法は様々あり、データを挿入したり、更新することができます。 |
こちらのステップの定義方法について、詳細な情報は、こちらを参照してください。
ステップの機能
キャンバスにステップを追加したら、右クリックをすることで、ステップ上で実行可能なオプションを表示します。
実行できるオプションの例は、以下の通りです。
機能 | 説明 |
コピー | ステップのコピーを作成します。 |
ステップの実行 | こちらのステップのみを実行します。これにより、データプレビューパネルにステップのデータが表示されます。 |
接続を破棄 | 他のステップとの間に設定した接続を破棄します。 |
削除 | ステップを削除します。 |
接続
接続はステップ同士を結合し、関連性を定義するために使用します。データは、ひとつのステップから別のステップへ流れます。ステップにマウスオーバーすることで接続ポイントを表示します。これらのポイントは他のステップと接続を作成するために使用します。接続のフローは、接続の最後に矢印で表示されます。
接続の作成
- ステップにマウスオーバーします。接続ポイントが表示されます。
- ポイントのひとつにマウスオーバーをすると、ポイントはオレンジに変化します。
- ポイントを、接続の作成が必要な別のステップへドラッグします。ステップ間に接続が作成されます。
接続のルール
接続には、以下のルールが適用されます(左から右へ実行されます)。
- インプットステップは、ひとつのトランスフォーメーションステップ、またはアウトプットステップとのみ接続することができます。
- トランスフォーメーションステップをインプットステップに接続することはできませんが、別のトランスフォーメーションステップ、またはアウトプットステップに接続することはできます。
- 分割ステップを除くすべてのトランスフォーメーションステップは、他のひとつのステップとのみ接続することができます。
- 分割ステップは、複数回接続することができます。
- マージステップには複数のインプットステップを接続することができます。
- アウトプットステップに接続を作成することはできますが、接続の起点にすることはできません。
接続の機能
ステップ間に接続を作成したら、右クリックをすることで、接続上で実行可能なオプションを表示します。
実行できるオプションの例は以下の通りです。
接続を破棄
- 2つのステップ間に接続を作成したら、これを破棄、または削除することができます。接続上で右クリックをし、「接続を破棄」を選択します。
- または、ステップ上で右クリックをし、「接続を破棄」を選択することもできます。これは、ステップに関連するすべての接続を破棄します。
- 接続を削除する場合は、確認画面が表示されので、「確認」ボタンをクリックします。
フローの編集
接続はひとつのステップから、別のステップへのフローを作成します。接続が確立されると、ソースステップから取得されるデータは、自動的にターゲットステップのフィールドへマッピングされます。しかし、こちらのオプションでは、2つのステップ間のマッピングを変更することができます。フローに対して行われたすべての変更は、ターゲットステップとそれに続くステップに影響を与えます。それよりも前のステップには影響しません。
注意:既にひとつのステップから、別のステップへマッピングされたデータに変更を加えた場合、手作業でマッピングをし直さなくてはいけません。例えば、レポートから取得したデータを、集計ステップに接続している場合、レポート内でフィールドを直接変更したら、新しく取得されるフィールドとフローを手作業でマッピングしなくてはいけません。
- 「接続」を右クリックして、メニューを表示します。
- 「フローの編集」をクリックします。
- ポップアップに、マッピングされた2つのステップ間のデータが表示されます。取得する/ソースフィールド(前のステップから)は左側に、ターゲットフィールド(次のステップ)は右側に表示されます。
- マッピングでは、以下のアクションを行うことができます。
- 自動マッピング:「フィールドの自動マッピング」ボタンをクリックすることで、Yellowfinが自動的にフィールドのマッピングを行ます。システムは、名前やデータ型を基にして自動的にフィールドを一致させます。注意:この機能は、接続が削除された後に再作成された場合に使用するのが望ましいです。フィールドは以前と同様にマッピングされず、このボタンを使用すると正しくマッピングされます。
- マッピングの変更:左側に表示されるフィールドにマウスオーバーし、並べかえアイコンが表示されたら、クリックしてドラッグし、右側の任意のフィールドと一致させます。
注意:ターゲットフィールドは、事前にマッピングされていたフィールドを失い、未マッピング項目へ移動します。 - フィールドの削除:フィールドを削除することができます。これにより、対象のフィールドはターゲットステップとそれに続くステップに移動しません。
- 右側の表示されるフィールドにマウスオーバーし、削除アイコンが表示されたら、これをクリックします。
- これにより、一致していたソースフィールドは、画面下部の未マッピング項目に追加されます。
- 対象のフィールドを、未マッピング項目からも削除します。これは、ターゲットステップに表示されません。
- 右側の表示されるフィールドにマウスオーバーし、削除アイコンが表示されたら、これをクリックします。
- フィールドのマッピング解除:左側に表示されるフィールドが削除されると、ターゲットフィールドはマッピングされていたフィールドを失います。同様に、マッピングを変更したり、並べかえても、フィールドのマッピングは解除されます。未マッピングフィールドの横には、以下の警告が表示されます。
- すべてのターゲットフィールドは、マッピングされなくてはいけません。そのため、ターゲットフィールドを削除するか、他のフィールドをドラッグし、再度マッピングをします。削除されたフィールドは、未マッピング項目に追加されます。
- すべての未マッピングフィールドは、画面左下部に表示されます(以下の例を参照)。未マッピング項目にあるフィールドはターゲットステップへ移動しますが、事前に設定されていたデータトランスフォーメーションや、フィールドトランスフォメーションは失われ、ターゲットステップとそれに続くステップに適用されることはありません。しかし、それより前のステップには影響しません。
- 「閉じる」ボタンをクリックします。確認ポップアップが表示され、フローに行われたマッピングの変更を表示します。
- 変更を反映するために、「確認」ボタンをクリックします。