概要
フィルターを使用することで、ダッシュボード上のレポートを一連の値で絞り込むことができます。例えば、地域フィルターを適用することで、同じダッシュボード上で、地域に特化したデータを使用できます。Yellowfinでは、単一のフィルターと、フィルターグループを使用できます。ただし、フィルターグループは、横軸フィルターウィジェットでは使用できません。
ダッシュボード上でフィルターを機能させるためには、レポートにユーザープロンプトフィルターを追加しなくてはいけません。これらのフィルターは、レフトサイドナビゲーションのフィルターパネルから使用できます。ただし、フィルターウィジェットは、グローバルコンテンツコンテナーや、ダッシュボードキャンバスの任意の箇所にフィルターを追加するために使用することもできます。
フィルターウィジェット
フィルターは、フィルターウィジェットを使用してダッシュボードに追加します。ダッシュボードの左側からフィルターボタンをクリックすることで、フィルターウィジェットにアクセスします。
下記のフィルターウィジェットタイプが利用可能です。
- 横軸フィルター一覧: ダッシュボードにフィルターを横並びで表示します。
- 縦軸フィルター一覧: ダッシュボードにフィルターを縦並びで表示します。
以下の表では、各フィルターウィジェットとフィルタータイプ、またダッシュボードのレイアウトオプションの互換性を表示しています。
機能互換性 | 横軸フィルター一覧ウィジェット | 縦軸フィルター一覧ウィジェット |
---|---|---|
単一フィルター | Yes | Yes |
フィルターグループ | No | Yes |
キャンバスダッシュボードレイアウト | Yes | Yes |
静的ダッシュボードレイアウト | No | Yes |
グローバル | No | Yes |
レフトサイドナビゲーションフィルター
レフトサイドナビゲーションフィルターを使用することで、ウィジェットを使用することなく、ダッシュボードにフィルターに追加することができます。これにより、フィルターをダッシュボード上に永続的に表示するのではなく、スライドアウトパネルに表示する別のスタイルを提供します。
レフトサイドナビゲーションフィルターを追加するには、画面左側のフィルターボタンをクリックして、ダッシュボードに直接追加するフィルターの一覧にアクセスします。
このレフトサイドナビゲーションフィルターボタンを確認するには、ダッシュボードプロパティパネルで左フィルターのトグルを有効にしなくてはいけない点に注意してください。
グローバルフィルター
縦軸フィルター一覧ウィジェットは、左、または右側のコンテンツコンテナー (例: ダッシュボードキャンバス、またはレイアウトタブのいずれかのサイド)、またはキャンバスタブ内 (例: 中央の項目) に追加することができます。
サイドコンテンツコンテナーに追加されたフィルターは、グローバルフィルターとして認識され、すべてのサブタブに表示されます。ただし、対応するそれぞれのグローバル設定を無効にすることで、全体に表示することなく、フィルターをサイドコンテナーへ追加することもできます。
キャンバス (例: 中央の項目) に追加されたフィルターウィジェットは、そのサブタブにのみに表示されます。
注意:これは、フィルター機能そのものには影響せず、ダッシュボード上でリンクされたすべてのフィルターは、どのサブタブ、またはサイドコンテンツコンテナーに追加されたのかに関わらず、引き続き全体で機能します。これは、リンクされたレポートが、フィルターの選択に応じて更新されることを意味します。
フィルターパネル
フィルターウィジェットからフィルターパネルに、単一のフィルターやフィルターグループを追加できます (追加方法については、こちらの手順を参照してください)。追加されたフィルターはパネルに表示され、ダッシュボード構築者およびエンドユーザーは、ダッシュボード上でこれを利用することができます。
以下のダイアグラムおよび表は、フィルターパネルの基礎的な理解を示しています。
番号 | 機能 | 説明 |
1 | フィルターパネルのドラッグ | こちらのアイコンをクリックし、ドラッグすることで、フィルターパネルを移動します。 |
2 | フィルタープロパティパネル | こちらのボタンは、フィルタープロパティパネルを表示します。より詳細な情報は、こちらを参照してください。 |
3 | フィルターパネルの削除 | こちらのボタンをクリックして、フィルターパネルを削除します。 |
4 | フィルターリンク | こちらのボタンから、すべて、または複数のフィルターのリンクを手動で設定します (個別のフィルターをリンクするために、個別のオプションを使用できます)。より詳細な情報は、こちらを参照してください。 |
5 | + フィルター | こちらのボタンから、フィルターパネルにユーザープロンプトレポートフィルターを追加します。個別のフィルターや、フィルターグループを追加できるオプションも含まれています。より詳細な情報は、こちらを参照してください。 |
6 | メニューオプション | こちらのメニューオプションをクリックすることで、フィルターパネル上でアクションを実行します。選択肢は、以下の通りです。
|
7 | フィルター | こちらのパネルに追加されたフィルターです。トグルを使用してフィルター値、または「すべて」を選択します(以下を参照してください)。 |
8 | すべて選択 | 一覧内のすべてのフィルターを選択します。こちらは、一覧がある場合にのみ表示されます。 |
9 | フィルターの順序変更 | アイコンを使用して、フィルターの順序を変更します。 |
10 | 個別のフィルターメニュー | 選択したフィルターのメニューを表示します。選択肢は、以下の通りです。
|
11 | ダッシュボードフィルターブックマーク | フィルターを適用したダッシュボードをブックマークしたり、保存されたブックマークを適用します。より詳細な情報は、こちらを参照してください。 |
12 | キャッシュされたフィルターの更新 | こちらのボタンをクリックすると、キャッシュされたフィルター値が更新されますが、レポートは再実行されません (以下の「適用」項目を参照)。このボタンは、フィルターにキャッシュされた値が含まれている場合にのみ表示されます。 |
13 | フィルターリセット | 選択したフィルター値を削除して、フィルターをデフォルト値へリセットするか、何も選択していない状態へ戻します。 |
14 | 適用 | 選択したフィルター値を適用します。 |
機能11、12、13、14の機能を合わせて、フィルターコントロールを構成します。これらはデフォルトでフィルターパネルの最後に表示され、ダッシュボードのユーザーが使用します。
フィルターウィジェットの使用方法
こちらの手順では、フィルターウィジェットを使用して、ダッシュボードにフィルターを追加する方法を紹介します。開始する前に、ユーザープロンプトフィルターを含むレポートをダッシュボードに追加します。
- ダッシュボードビルダーのフィルターアイコンをクリックし、フィルターウィジェット一覧を表示します。
- 次に、ダッシュボード上のフィルターを表示したい位置へ、フィルターウィジェットをドラッグします。これには、ダッシュボードキャンバスの任意の箇所や、(グローバルフィルター一覧に必須の) 任意のグローバルコンテンツコンテナーも含まれます。
- ドロップした位置にフィルターパネルが表示されます (注意:フィルターパネルの概要については、こちらをクリックしてください)。
- 「+ フィルター」ボタンをクリックして、こちらのパネルにレポートフィルターを追加します。
- フィルターを選択して個別のフィルターを追加するか (複数追加することも可能)、フィルターグループを選択してフィルターグループを追加します (今回の例では、フィルターを選択します)。
- 利用可能なレポートフィルターを表示するポップアップが表示されます。任意のレポートから、追加するフィルターを選択することができます。
注意:ポップアップに表示されるフィルターは、最初にダッシュボードのサブタブ、次にタブ内のレポートに基づき分類されます。
注意2:フィルターを含むレポートがなければ、ポップアップに次の通知が表示されます。レポートを追加リンクをクリックすることで、左側にレポートタブが開きます。 - ひとつ以上のフィルターのチェックボックスにチェックを入れて、追加するフィルターを選択します。または、すべて選択トグルを有効にすることで、ポップアップ内のすべてのフィルターを選択します。すべてクリアを選択することで、これを解除できます。
- ポップアップの下部にある保存ボタンをクリックして、フィルターを追加します。
- 以下の例に示すように、ダッシュボード上のフィルターパネルに、追加したフィルターが表示されます。
フィルターデフォルト値の追加
ダッシュボードフィルターにデフォルト値を設定できます。詳細は、こちらを参照してください。
フィルター入力表示の変更
フィルター入力や値は、レポート内でこれらに適用された表示スタイルとともにダッシュボードに表示されます。しかし、特定のフィルターの入力表示タイプは、レポート内ではなく、ダッシュボードビルダーからこれを変更することができます。入力スタイルはフィルタータイプに応じて、チェックボックス、一覧、ポップアップ、ドロップダウン、ラジオボタンに変更できます。
これは、レポートフィルターが以下のすべての条件を満たす場合に可能です。
- フィルターが、その値を一覧形式で表示するように書式設定されている。フィルターの値入力方法が、レポート内で「値一覧選択」になっていることを確認してください。
- フィルターが定義済み、またはキャッシュされた値を含む日付フィルターではない。
変更方法は、以下の通りです。
- フィルターウィジェットを使用して、フィルターを追加します。
- 個別のフィルターの ボタンをクリックしてメニューを表示し、「入力スタイル」オプションを選択します。
- オプションの一覧から、新しい入力スタイルを選択します。
- フィルターの入力スタイルが更新されます。
フィルターのプロパティ
フィルタープロパティパネルでは、次の設定をすることができます。
プロパティの名前 | 説明 |
名前 | フィルターの名前です。これは、編集することができます。この名前はダッシュボードのコードモードに表示されるので、フィルターコードを簡単に編集できます。 |
自動高さ | 含まれるアイテムに応じて、フィルターウィジェットの高さを自動的に調整します。こちら無効にする場合、テキストボックスに指定する高さを入力します。こちらのオプションは、フィルターウィジェットが静的コンテナーに追加された場合にのみ利用できます。ウィジェットの高さは、ウィジェットの境界線を手動でドラッグして変更することもできます。その場合、こちらのオプションは無効になります。 このオプションは横軸フィルター一覧ウィジェットでは使用できません。 |
高さ | フィルターの高さをピクセル単位で設定します。こちらは、自動高さオプションを無効にした場合に利用できます。 このオプションは横軸フィルター一覧ウィジェットでは使用できません。 |
グローバル | こちらのトグルを有効にして、フィルター一覧をグローバルで利用可能にします。グローバルフィルターは、ダッシュボード上のすべてのサブタブに表示されます。そのため、無効にすることで、こちらのフィルターは、特定のサブタブでのみ利用可能になります。 このオプションは、グローバルコンテナの左または右に配置された縦軸フィルター一覧ウィジェットでのみ機能し、ダッシュボードコンテントエリアに追加されたフィルターでは機能しません。 |
横並び | こちらを有効にすることで、フィルターを横並びで表示します。デフォルトでは、フィルターは縦方向に表示されます。 |
リセットを非表示 | フィルターリセットオプションを非表示にします。 |
表示名を非表示 | フィルターの表示名を非表示にします。 |
表示名 | フィルターパネルに表示される、フィルターの表示名です。これは、編集することができます。 |
コントロールパネルを非表示 | エンドユーザーに、フィルターパネル上のコントロールボタンを非表示にします。これには、ブックマーク、リセット、適用ボタンが含まれます。ダッシュボードユーザーは、これらのフィルター機能を利用できなくなります。 |
フィルターの自動実行 | こちらのトグルを有効にすると、フィルター値を選択、または変更した場合、適用ボタンを使用することなく、自動的にレポートを実行できます。 注意:システム管理者は、値が選択されてからレポートが実行されるまでの時間を指定することができます。 これは、「コンテンツ設定」>「レポート設定」>「レポートビルダーの設定」>「フィルター自動実行までの秒数」から設定できます。 |
一覧のサイズ | スクロールしなくても一覧に表示可能な値の数を定義します。一覧に表示される値の数がこの数よりも少ない場合、一覧のサイズは値の数に合わせて縮小されます。 |
適用ボタンの位置 | 適用ボタンを含めて、フィルター制御パネルの配置場所を指定できます。ボタンおよび制御パネルは、フィルターパネルの上、下、または両方に表示できます。 このオプションは横軸フィルター一覧ウィジェットでは使用できません。 |
サイズと位置 | |
X | ダッシュボードキャンバスに正確に配置するために、フィルターウィジェットの左上隅のX座標を指定します。 |
Y | ダッシュボードキャンバスに正確に配置するために、フィルターウィジェットの左上隅のY座標を指定します。 |
幅 | フィルターウィジェットの幅をピクセル単位で指定することで、正確にサイズを変更します。 |
高さ | フィルターウィジェットの高さをピクセル単位で指定することで、正確にサイズを変更します。 このオプションは横軸フィルター一覧ウィジェットでは使用できません。 |
角の丸み | こちらのオプションは、フィルターウィジェットの境界線の角の丸みを定義します。ヒント:角の丸みを最大にするには、ウィジェットの高さの半分の値を設定します。例えば、高さが400ピクセルの場合、角の値を200ピクセルに設定します。さらに、角の値を200より大きくしたとしても、今回の例ではそれ以上の効果はありません。 |
回転 | 選択したウィジェットを右回りに回転する角度を指定します。左回りに回転する場合は、マイナスの値を設定します。 このオプションは横軸フィルター一覧ウィジェットでは使用できません。 |
アスペクト比 | こちらのトグルを有効にして、アスペクト比を維持します。これにより、ウィジェットのサイズを拡大したり、縮小したりしても、その形状が維持されます。 こちらが無効の場合、イメージは横、または縦方向に引き伸ばされます。 |
ウィジェットを固定 | こちらのトグルを有効にして、フィルターウィジェットの位置を固定します。これにより、ウィジェットの移動やサイズの変更はできなくなります。これは、キャンバス上で複数のウィジェットを選択する場合にも適用されます。 |
背景の書式 | |
背景色 | フィルターウィジェットの背景色を指定します。 |
不透明度 | ウィジェットの背景色の透明度を指定します。 |
内側の余白の詳細設定 | こちらのオプションを有効にすることで、余白のカスタマイズや、フィルターウィジェットの周りのバッファをピクセル単位で定義します。これには、ウィジェットの両側の余白が含まれます。無効の場合、全体的な余白サイズを定義できます。 |
内側の余白:上 | 内側の余白の詳細設定が有効な場合、ウィジェットの上部に追加する余白を定義します。 |
内側の余白:下 | 内側の余白の詳細設定が有効な場合、ウィジェットの下部に追加する余白を定義します。 |
内側の余白:右 | 内側の余白の詳細設定が有効な場合、ウィジェットの右側に追加する余白を定義します。 |
内側の余白:左 | 内側の余白の詳細設定が有効な場合、ウィジェットの左側に追加する余白を定義します。 |
内側の余白 | フィルターウィジェットの全体的な余白サイズを定義します。このサイズはピクセル単位で定義され、ウィジェットの各サイドで一定になります。任意のサイドに異なる余白サイズを設定する場合は、内側の余白の詳細設定を有効にします。 |
境界線の幅 | ウィジェットの境界線の太さを指定します。 注意:境界線を表示するには、3つの境界線プロパティすべてに値を定義しなくてはいけません。 |
境界線のスタイル | ウィジェットの境界線のスタイルを選択します。選択肢は、次の通りです。破線、実線、点線など。 |
境界線の色 | ウィジェットの境界線の色を指定します。 |
影のX方向の位置 | こちらのオプションは、そのサイズをピクセル単位で定義することで、X方向に影を投影します。 |
影のY方向の位置 | こちらのオプションは、そのサイズをピクセル単位で定義することで、Y方向に影を投影します。 |
影のぼかし | こちらのオプションは、影の鮮明さを定義します。値が小さくなるにつれて、鮮明さが増し、影が濃くなります。影をぼかす場合は、大きな値を定義します。 |
影の色 | こちらのオプションは、影に色を設定します。 |
アクション | |
クリックイベント | 選択したウィジェットがクリックされたときに、トリガーになるイベントを選択します。イベントの選択肢は、次の通りです。
|
レポートID | レポートへ移動クリックイベントを使用してレポートへ移動する場合は、移動先レポートのUUIDを提供します。 |
サブタブ# | サブタブへ移動クリックイベントを使用してサブタブへ移動する場合は、サブタブの順序を入力します。 |
URL | URLへ移動クリックイベントを使用して外部ページへ移動する場合は、ページの完全URLを提供します。 |
ターゲット | URLへ移動クリックイベントを使用して外部ページへ移動する場合は、ページターゲットを指定します。選択肢は、次の通りです。
|
フィルターレポートの削除
ダッシュボードに追加されたフィルターは、レポートから作成されます。対象のレポートが削除された場合、すべてのフィルターや、フィルターリンクもダッシュボードから削除されますが、これを警告するアラートが表示されます。
レポートの削除を続行する場合は、「削除」をクリックします。