概要
仮想テーブルを利用して、派生フィールドを返すSQLステートメントをビューに挿入し、これを論理的なテーブルとしてビューで使用することが可能です。
仮想テーブルには、以下の利点があります:
- クエリーが返すデータの総量を減らすことができます。
仮想テーブルに複雑な計算や関数を含めることができます。結果がレポートに戻される前にこれらが実行されることで、時間を節約しレポートの複雑さを軽減することができます。
- データベースのメンテナンスを減らすことができます。
仮想テーブルをデータベース上の集約テーブルの代替として使用できる場合があります。これらの集約テーブルは、メンテナンスにコストがかかります。仮想テーブルは、集約テーブルと同じデータを返すことができ、リアルタイムのデータ分析を可能にします。
仮想テーブルの作成
- 仮想テーブルを作成するには、テーブルリストにある「仮想テーブル」アイコンをキャンバスの上にドラッグします。
- 仮想テーブルには、「SQL」というリンクが追加されています。クリックすると「仮想テーブル」ウインドウが開きます。
このウインドウではテーブル名称の更新と、派生フィールドを作るためのSQLを編集することができます。
注意:SQLステートメントにはソート順を含むことができません。レポートの実行失敗の原因になります。SUMなど関数を適用するカラムには、ステートメントとしてカラム名を明示的に設定してください。Yellowfinではそのカラム名を使用します。 - 「SQLのテスト」をクリックしてSQLをテストします。
- 「保存」をクリックして作成したSQLを保存します。SQLが返すカラムの一覧が表示されます。
仮想テーブルSQLの編集
仮想テーブルのSQLを編集するには、「仮想テーブル」ウインドウで「編集」をクリックしてSQLエディターを開きます。
その仮想テーブルのカラムが、既にビューに使用中である場合には、SQLへの変更がビューに与える影響にも留意してください。たとえば、ビューで使用中のカラムを削除したり、名前を変更したりすると、ビューからそのカラムが参照できなくなります。