...
サイレントインストーラーは、ユーザーインターフェースを表示しません。そのため、すべてのユーザーオプションは、プロパティファイル、またはコマンドライン引数を使用して指定しなくてはいけません。
カスタムプロパティファイル
カスタムプロパティファイルは、インストーラーをカスタマイズする主要な方法です。このファイルに、インストーラーのルックアンドフィールや動作を変更するプロパティを追加することができます。こちらのファイルは、「custom.properties」
という名前のJavaプロパティファイルであり、インストーラーアーカイブのルートに追加されます(インストーラーへのファイルの追加を参照してください)。
こちらのファイルは、インストールオプションの標準的なデフォルト値の指定、インストール時に表示されるテキストの上書き、インストーラーで使用するデフォルトイメージを上書きするために使用するイメージの場所の指定、インストーラーの動作の変更、Yellowfinインストールの初期設定値の指定などに使用されます。カスタムプロパティファイル内のオプションは、同様のプロパティの値がインストーラーのコマンドライン引数として指定される場合に上書きされ、グラフィック、またはコマンドラインインストーラーを使用する場合、インストールプロセス時にユーザーオプションを上書きすることができます。
カスタムプロパティファイルは、行ごとに「キー = 値」という形式で表記される、一連のキーと値のペアです。空白の行は無視され、「#」で始まる行はコメントとして扱われます。
コマンドライン引数
インストーラープロパティは、インストーラー実行時のコマンドライン引数として指定できます。一般的な使用方法は、以下の通りです。
...
java -jar yellowfin-yyyymmdd-full.jar [-cmd|-gui] [property ...]
java -jar yellowfin-yyyymmdd-full.jar -silent [silentpropertiesfile [property ...]]
プロパティは、以下のように指定されます。key=value
または-key=value
例:
...
java -jar yellowfin-yyyymmdd-full.jar option.serverport=80 option.winservice=true
サイレントインストーラーのプロパティファイル
サイレントインストーラー使用時に、追加のプロパティファイルを指定することができます。慣例的に、このファイル内のプロパティは、標準インストーラーのプロパティとは異なる名前を持ちますが、同様の機能があります。
可能であれば、サイレントインストーラーのプロパティファイルではなく、カスタムプロパティファイルを使用することをお勧めします。サイレントインストーラーのプロパティファイルを通して設定された使用可能なプロパティは、カスタムプロパティファイルと比較して、非常に限定されています。
サイレントインストーラーのプロパティファイルは、インストール先コンピューターのファイルシステム上に存在しなくてはいけません。また、ファイル名は、「-silent」に切り替えた後に、最初の引数を付けなくてはいけません。
...
java -jar yellowfin-yyyymmdd-full.jar -silent install.properties
コマンドライン引数をサイレントインストーラーに渡す際は、たとえ空ファイルであったとしても、サイレントインストーラーのプロパティファイルを、すべての追加オプションの前に、最初の引数として含めなくてはいけません。そのため、以下は動作しません。
...
java -jar yellowfin-yyyymmdd-full.jar -silent option.serverport=8090
使用可能なプロパティ
サイレントインストーラープロパティファイル内のプロパティキーは、大文字と小文字を区別しません。
プロパティキー | 値 | custom.propertiesファイル内で対応するキー |
| Yellowfin実行時に使用するJavaインストールパス |
|
| Yellowfinをインストールするパス |
|
| チュートリアルデータベースや、サンプルコンテンツをインストールするかどうか |
|
| Yellowfinライセンスファイルの場所 |
|
| Webサーバーのポート番号 |
|
| Windowsサービスをインストールするかどうか |
|
| Yellowfin構成データベースのデータベースタイプ |
|
| データベースタイプがSQL Serverの場合に使用する認証タイプ |
|
| データベースタイプがSQL Serverであり、認証タイプがWindowsのときに使用するログオンドメイン |
|
| データベースタイプがSQL Serverの場合に使用するインスタンス名。デフォルトインスタンスを使用するためには、こちらのプロパティを省略します。 |
|
| データベースタイプがProgressの場合のJDBCドライバーの場所 |
|
| Yellowfin構成データベースのために、新規データベースを作成するかどうか |
|
| 新規データベースユーザーを作成するかどうか |
|
| Yellowfin構成データベースのサーバーホスト名 |
|
| Yellowfin構成データベースのサーバーポート |
|
| Yellowfin構成データベースのデータベース名 注意:Oracleをインストールする場合は、こちらのキーを使用してSIDを指定するか、選択したOracle接続モードに基づくサービス名を使用します。 |
|
| データベースの管理者ユーザー名 |
|
| データベースの管理者ユーザーパスワード |
|
| Yellowfin構成データベースのデータベースユーザー名 |
|
| Yellowfin構成データベースのデータベースユーザーパスワード |
|
ORACLEMODE | Oracleデータベースに接続する接続方法です。オプションは、SIDまたはサービスを含みます。選択した方法の値は、DatabaseNameキーを使用して指定しなくてはいけません。 注意:サイレントインストーラーを使用してOracleデータベースをインストールする場合は、こちらのプロパティキーを指定する必要があります。以下の、Oracleの例を参照してください。 | option.db.oracleconnectionmode |
例
以下の例を考慮します。
...
InstallPath=/applications/yellowfin
InstallTutorialDatabase=true
ServicePort=8080
InstallService=false
DatabaseType=MySQL
CreateYellowfinDB=true
CreateYellowfinDBUser=talse
DatabaseHostname=localhost
DatabaseName=yellowfin
DatabaseDBAUser=root
DatabaseDBAPassword=secret
DatabaseUser=yf
DatabasePassword=
以下は、Oracleデータベースのインストールに要求されるプロパティキーの例です。
Code Block |
---|
DatabaseType=Oracle
DatabasePort=1521
ORACLEMODE=service
DatabaseName=ORCL |