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Yellowfinのビューは、ソース接続とレポートビルダーの間にある、メタデータレイヤーです。テーブル間の関係性を定義したり、レポート作成者がアクセスするフィールドや、これらのフィールドのデフォルト書式を定義したりするために使用されます。レポート作成者は、ビュー内で定義された関係性やフィールドをレポートの基礎に使用することで、その背後にあるロジックを理解する必要がありません。
レフトサイドナビゲーションの「閲覧」項目から、既存のビューにアクセスすることができます。
詳細については、ビュー作成を参照してください。
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ビューコンポーネント
ビューには、以下の構造が含まれています。
コンポーネント | 説明 |
フィールドカテゴリーは、ビュー内のフィールドを論理的に分類するために使用されます。カテゴリー名は、ビジネスユーザーにとって分かりやすく、フィールドに含まれるものが想像できるものにしてください。 例えば、「個人情報」という名前のカテゴリーには、人物の名前、年齢、性別等が含まれているであろうと想像することができます。 | |
フィールドは、データベース内のデータや、その派生物を示すコンポーネントです。フィールド名は、それを使用するユーザーにとって、分かりやすいビジネス用語を使用してください。 例えば、製品責任者によって使用されるフィールドは、製品、ライフサイクル、発売日といったものになるでしょう。財務アナリストが使用する場合は、利益率、投資対効果といったものが考えられます。 レポート作成者はビュー内のフィールドを参照することで、データベーススキーマに挿入されているSQL構造を推測することができます。 |
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タイプ | アイコン | 説明 |
ディメンション(次元) | ディメンション(次元)フィールドは、レポート作成において、分析の基礎となるデータを呼び出します。一般的には、文字データ(社員名、企業名、など)です。 | |
メトリック(数値) | メトリック(数値)フィールドは、データベース内のデータの計算結果となる数値データを呼び出します。メトリック(数値)は変動します。返される値は、一緒に使用しているディメンション(次元)に依存します。例えば、クエリ―内に人物と年齢を含む場合、人物ごとに年齢が計算されます。 | |
属性 | ディメンション(次元)フィールドの詳細表記です。これは、SAP BW BExレイヤーへの接続が確立された際に表示されます。 | |
日付 | 日付フィールドは、データベース内の日付、期間、タイムスタンプとして認識されるか、変換されたテキスト、またはメトリック(数値)フィールドとして認識されます。 | |
ジオグラフィー | ビューの地理フィールドは、ジオパックとリンクしているフィールドです。 | |
定義済みフィルター | 定義済みフィルターは、ビュー作成時に条件を設定済みのフィールドです。これは、クエリ―結果を、必要な情報だけに絞りこむ際に役立ちます。例えば、フィルター名が「アメリカ合衆国」の場合、返される結果は、アメリカ合衆国のデータのみとなります。 | |
パラメーター | パラメーターは、ユーザーが定義した値を取得するために使用されるフィールドであり、その値は計算フィールドやフィルターへ渡されます。これらのパラメーターは、what if分析(仮説分析)を実行する際に役立ちます。 | |
ビューフィルターグループ | ビューフィルターグループは、フィルターとして使用するためのフィールドのセットであり、複数回再利用することができます。フィルターグループには、フィルター従属階層関係や、キャッシュされた値を含めることができます。一度設定をすると、レポートごとに設定をする必要がありません。 |
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ビューは、レポート作成者が使用します。ビューのメタデータは、Yellowfinのレポジトリに保存され、集中管理されています。エンドユーザーは、レポートを実行する際に、ウェブブラウザを通して、ビューに接続します。
ビューを使用することで、エンドユーザーは、ソースシステム内のデータに自動的にアクセスすることができます。データへのアクセスは、ビュー内で利用可能に設定したフィールドのみに制限されています。これらのフィールドは、レポート作成者のニーズに基づいて、管理者によって定義されたものです。
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ビューの設計方法は、次の4つのステップで構成されています。
- ビジネス上の課題を分析し、それに対応するビューソリューションを計画する
- ビューを構築する
- フィールドを定義し、計算フィールドを作成する
- ユーザーにビューを公開する
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開発フェーズ | 説明 |
準備 | 対象のデータソースを特定し、その構造に精通します。 ビューに必要な各テーブルに、どのようなデータが含まれているのか把握し、関連するテーブルを結合します。 |
分析 | ユーザーが必要な情報や、要求している標準的なレポートを特定します。 ユーザーの使用するビジネス用語に精通することで、フィールドに実用的な名前を付けることができます。 プロジェクト戦略を特定します。例えば、ビューはいくつ必要か、そのうちのどれを、どの程度のレベルでリンクしなくてはいけないのか、等についてです。 |
実装 | データベース上か、Yellowfinのビュービルダーを通して、ビューを構築します。 SQLの有効性と、信頼性を確認するために、構築プロセス中に、頻繁にテストをしてください。 |
テスト | ビューに必要な情報について熟知しているユーザーで、少人数のグループを編成します。 ビューのアクセスセキュリティ一覧に、これらのユーザーを加えることで、ビューをプレリリースします。 これらのユーザーに、実際の使用状況を想定した、綿密なテストの実行を依頼します。 |
ディプロイ | テスト環境から本番環境へ、ビューを移行します。 対象のユーザーが利用できるように、ビューのアクセスセキュリティを変更します。 |
発展 | データソースや、ユーザーニーズの変更、拡大に応じて、ビューの更新やメンテナンスを行います。 |
注意: ビューの設計は常に、データソース構造ではなく、ユーザーニーズに基づいて行わなければならないことを念頭に置いてください。
ビューの承認
Yellowfin 7.3+では、ビューに承認機能を設定することができます。この機能が設定されたビューは、承認者からの承認なしに公開することはできません。ビューに承認機能を設定することができます。この機能が設定されたビューは、承認者からの承認なしに公開することはできません。
より詳細な情報は、こちらを参照してください。