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概要
ドリルスルーとは、ハイパーリンクをクリックして1つのレポートから別のレポート(より詳細なレポートというのが典型的ですが)、に移動することです。ユーザーがクリックしたロウに関連する値は新たに表示されるレポートのフィルターにパラメーターとして使用されます。 ドリルスルーは、ハイパーリンクをクリックすることで、ひとつのレポートから別のレポートへ移動する機能であり、通常、より詳細な情報を表示します。クリックしたロウ(行)に関連する値は、パラメーターとして渡されることで、リンク先のレポートのデータをフィルターします。
ドリルスルーは表とグラフ、どちらの表示形式でも使用できます。ドリルスルーリンクは、表とグラフの両方で機能します。
詳細については、より詳細な情報は、グラフのドリル機能を参照してください。
ドリルスルーの例
ドリルスルーが可能なレポートでは、フィールドがハイパーリンクになります。レポートでドリルスルーが有効になっている場合、フィールドがハイパーリンクとなって表示されます。
このハイパーリンクがクリックされると、新しいレポートが開きます。新たに表示されたレポートには元のレポートに戻るためのドリルアップボタンが表示されます。ハイパーリンクをクリックすると、新しいレポートが表示され、通常、より詳細な情報を表示します。パンくずリストを参照することで、元のレポートに戻ることができます。
ドリルスルーレポート作成のヒント
関連するレポートを作成する際には、どのようなレポート結果を表示するのかについてきちんと計画を立てることが重要です。関連レポートを作成する前に、表示したいレポート結果について計画を立てることが重要です。
- トップダウンで設計 – まず、どのレポートが起点となるかを定めます。たとえば地域ごとの販売実績レポートを作成するのであれば、選択した地域の販売員ごとの実績にドリルスルーしたくなるでしょう。起点となるレポートを決定します。例えば、地域別売上レポートを作成し、選択した地域の営業担当者別実績をドリルするレポートを作成します。
- ボトムアップで作成 – ドリルスルーにあるいはリンクレポートに必要なすべてのレポートを洗い出したら、それらを下の階層から作成していきます。最後に作成するレポートがドリルスルーの起点になります。 – ドリルスルーや、マルチ表示レポートに必要なすべてのレポートを決定したら、ボトムアップでこれらのレポートを作成します。最後に作成するレポートは、ドリルスルーの起点になるレポートです。
注意:ドリルスルーを作成する場合、子レポートは少なくとも1つのユーザープロンプトフィルターを持ち、かつそのフィルターに対応するデータが親レポートにも存在しなければなりません。たとえば「姓」に基づくフィルターを持つ場合、そのフィールドが上位のレポートに含まれている必要があります。ドリルスルーレポートを作成する場合、子レポートには少なくともひとつのユーザープロンプトフィルターを含まなくてはいけず、同様のデータが親レポートにも存在しなくてはいけません。例えば、フィルターが姓に基づく場合、親レポートにも姓フィールドを含めなくてはいけません。
ドリルスルーレポートの作成
- ドリルスルーを作成するには「レポートオプション」の「分析」メニューから「ドリルスルー」を選択します。ドリルスルーレポートを作成するためには、分析スタイルで「ドリルスルー」を選択します。
- ページのトップのナビゲーションボタンを使ってレポートビルダーの「関連レポート」ステップに進みます。次に、左側のレポート一覧パネルを使用して追加する子レポートを検索します。
- 子レポートは適切な「関連レポート」エリア(この場合は「ドリルスルー」)にドラッグします。
- 次に右側のパネルで関係の設定を完了します。使用するドリルスルーレポートのタイプ(この場合は「ドリルスルー」)を選択します。
- 「結合」セクションで親レポートから子レポートへリンクするフィールドを決定します。ドリルスルーを行うには、子レポートフィルターに必要なデータと合致するフィールドが、親レポートに存在している必要があります。
マスターフィールドには子レポートフィルターに渡される値が含まれます。ドリルスルーレポートでは、子レポートのフィルターに渡すフィールドが、親レポートに少なくとも1つ存在している必要があります。
もし親レポートに一致するフィールドが存在しない場合、このページから「レポートデータ」ページに戻り、下位にリンク可能なフィールドをレポートに追加する必要があります。
表示されるフィールドは子レポートのユーザープロンプトフィルターが必要とするものです。ドリルスルーによって下位のレポートが表示されるとき、Yellowfinは自動的にこのフィールドからフィルターにパラメーターをセットします。 - 「オプション」エリアでレポートのどのフィールドをレポートにリンクするためのハイパーリンクにするかを定義します。ハイパーリンクとなれるフィールドはドリルスルーレポートごとに1つだけです。ユーザーにとって最も分かりやすいフィールドを選びましょう。選択するフィールドは、レポート間でデータを受け渡すのに必須のものでなくてもかまいません。
- 下位のレポートを新たなウインドウで開きたい場合には、「新規ウインドウのポップアップ」をオンに設定してください。
- 「更新」ボタンをクリックしてレポートの関係設定を保存します。
ポップアップ表示でのドリルスルー
初期値では、ドリルスルーしたレポートは同じウインドウに表示されます。つまり、ドリルスルーしたときに新しいウインドウが開くのではなく、既存のレポートが新しいレポートに置き換わります。
子レポートが新規ウインドウを開いて表示されるよう設定しておけば、ユーザーは上位と下位のレポートを同時に見ることができます。ただし、これには以下のような制限があります:
- 新規ウインドウに表示されるレポートにはドリルダウンやドリルスルーを追加することができません。
- リンクレポートの表示が行えません。たとえばドリルスルー先のレポートがリンクレポートを持つ場合でも、表示されるのはマスターレポートのみとなります。
したがってポップアップレポートは、ユーザーとの対話性という点で通常のドリルスルーに劣ります。
クロス集計レポートでのドリルスルー
クロス集計レポートに対してドリルスルーを使用する場合には、ロウ(行)、カラム(列)の両方がドリルスルーできる要件を満たしている必要があります。
仮に以下のようなクロス集計レポートがあるとしましょう:
...
- レポートビルダーの「関連レポート」ステップに移動します。左側のレポート一覧パネルを使用して、追加する子レポートを検索します。
- 子レポートを適切な関連レポートエリアへドラッグします。今回は、「ドリルスルー」ボックスへドラッグします。
- 右側のパネルで、関連付け設定をします。使用する結合タイプを選択します。今回は、「ドリルスルー」を選択します。
- 結合項目では、親レポートから子レポートへフィールドをリンクします。ドリルスルーを使用するためには、子レポートのフィルターに必要なデータと一致するフィールドが、親レポートにも存在していなくてはいけません。
値を含むマスターフィールドは、子レポートのフィルターへ渡されます。ドリルスルーレポートでは、子レポートにフィルターを渡すために、親レポートから少なくともひとつのフィールドが必要です。
もし、親レポートに対応するフィールドが存在しない場合、データステップに戻り、リンクを作成するために必要なフィールドを追加しなくてはいけません。
表示されるフィールドは、ユーザープロンプトフィルターとして、子レポートに必要なフィールドです。新しいレポートにリンクする際に、ユーザーが値を入力する代わりに、Yellowfinは自動的に変数を渡します。 - オプションエリアでは、レポートをリンクする際に、ハイパーリンクに使用するフィールドを定義します。各ドリルスルーレポートで、ハイパーリンクに設定することができるフィールドはひとつのみのため、ユーザーに最も分かりやすいフィールドを選択します。選択するフィールドは、ひとつのレポートから別のレポートへデータを渡すために必須のフィールドでなくても構いません。
- ドリル先のレポートを、ライトボックス内で開きたい場合は、「新規ウィンドウのポップアップ」にチェックをいれます。
- 「更新」ボタンをクリックして、レポート関連付け設定を保存します。
ポップアップ表示でのドリルスルー
ドリルスルーレポートのデフォルト設定では、ドリル先のレポートを同じウィンドウ内に表示します。これはつまり、ドリル先のレポートは新規ウィンドウに表示されるのではなく、同じウィンドウ内で、既存のレポートを置き換えることで表示されます。
「新規ウィンドウのポップアップ」にチェックを入れることで、ドリル先のレポートは親レポートの上にポップアップ表示されます。これは、ユーザーに現在のレポートを表示させたまま、より詳細な情報へドリルさせたい時に有効ですが、以下のような制限があります。
- ポップアップしたレポート内で、さらにドリルダウンやドリルスルーをすることはできません。
- マルチ表示レポートを表示することはできません。例えば、関連するレポートが複数あるレポートをドリルする場合は、「マスター」レポートのみが表示されます。
そのため、ポップアップでレポートを表示させる場合、ユーザー対話性が劣ります。
クロス集計レポートでのドリルスルー
クロス集計レポートでドリルスルーを有効にしたい場合は、カラム(列)とロウ(列)の両方の属性が、ドリルスルーでリンクされた属性に含まれていなくてはいけません。
例えば、以下のようなクロス集計表があるとします。
合計収益 | 2001 | 2002 |
Australiaオーストラリア | 71,956 | 80,731 |
Austriaオーストリア | 0 | 84,700 |
このレポートからドリルスルーするレポートは国と年の両方を含んでいる必要があります。これは、たとえば国だけを指定したドリルスルーには2001年と2002年という2つのレコードが該当してしまい、ユーザーを混乱させる可能性があるからです。
したがってこの場合のドリルスルーは、国と年のデータがフィルターオプションに設定されていなければなりません。こうしておけば、ユーザーがより詳しく知りたい値をクリックしたとき、Yellowfinは正しいパラメーター、すなわち国と年を子レポートにパラメーターとして渡すことができます。ドリルスルーをするすべてのレポートには、「Country」、「Year」両方のフィールドが含まれていなくてはいけません。これは、例えばひとつの値(例:Country)だけをドリルしようとすると、複数のレコード(2001と2002)を選択することになり、ユーザーを混乱させるからです。
そのため、子レポートはフィルターオプションに、「Country」、「Year」両方のフィールドを持つ必要があります。これにより、ユーザーが詳細を確認したい値をクリックすると、Yellowfinは、「Country」、「Year」両方のフィールドのパラメーターを正しく子レポートに渡すことができます。
条件付きドリルスルー
- ドリルスルーを作成するには「レポートオプション」の「分析」メニューから「ドリルスルー」を選択します。ドリルスルーレポートを作成するためには、分析スタイルで「ドリルスルー」を選択します。
- ページのトップのナビゲーションボタンを使ってレポートビルダーの「関連レポート」ステップに進みます。次に、左側のレポート一覧パネルを使用して追加する子レポートを検索します。
- 子レポートは適切な「関連レポート」エリア(この場合は「ドリルスルー」)にドラッグします。
- 次に右側のパネルで関係の設定を完了します。使用するドリルスルーレポートのタイプ(この場合は「条件付きドリルスルー」)を選択します。
- 「結合」セクションで親レポートから子レポートへリンクするフィールドを決定します。ドリルスルーを行うには、子レポートに必要なフィルターと合致するフィールドが、親レポートに存在している必要があります。
子レポートに必要なデータを引き渡す親レポートのフィールドがマスターフィールドです。ドリルスルーレポートでは、子レポートにフィルターを渡すフィールドが、親レポートに少なくとも1つ存在している必要があります。
もし親レポートに一致するフィールドが存在しない場合、このページから「レポートデータ」ページに戻り、下位にリンク可能なフィールドをレポートに追加する必要があります。
表示されるフィールドは子レポートのユーザープロンプトフィルターが要求するものです。ドリルスルーによって下位のレポートが表示されるとき、Yellowfinは自動的にこのフィールドからフィルターにパラメーターをセットします。
「オプション」エリアでレポートのどのフィールドが下位にリンクするハイパーリンクとなるかを決定します。ハイパーリンクとなれるフィールドはドリルスルーごとに1つだけです。ユーザーにとって最も分かりやすいフィールドを選びましょう。選択するフィールドは、レポート間でデータを受け渡すのに必須のものでなくてもかまいません。 - 下位のレポートを新たなウインドウで開きたい場合には、「新規ウインドウのポップアップ」をオンに設定してください。
- レポートフィールドを選択し、「equal to」値を指定して条件を設定します。たとえば、「WHERE 国 IS EQUAL TO オーストラリア」と設定した場合、国名が「オーストラリア」のフィールドに対してドリルスルーできます。
- 「更新」ボタンをクリックしてレポートの関係設定を保存します。
レポートリンク
レポートリンクを使用すれば、共有のフィールドやフィルターを使用しなくても、グラフをより詳細なレポートにリンクすることができます。注意:親レポートにグラフが含まれている必要があります。
- レポートリンクを作成するにはグラフが必要です。「レポートオプション」の「分析」メニューで「ドリルスルー」ラジオボタンを選択します。
- ページのトップのナビゲーションボタンを使ってレポートビルダーの「関連レポート」ステップに進みます。
- 次に、左側のレポート一覧パネルを使用して追加する子レポートを検索します。
- 子レポートは適切な「関連レポート」エリア(この場合は「ドリルスルー」)にドラッグします。
- 次に右側のパネルで関係の設定を完了します。使用するドリルスルーのタイプとして「リンク:To」を選択します。
- リンク先のレポートを新しいウインドウに表示するか新しいページに表示するかを選択します。グラフ全体がこのレポートにリンクされ、この2つの間で共有されているデータやフィルターが存在しないため、関連フィールドやハイパーリンクフィールドを設定する必要はありません。
- 「更新」ボタンをクリックしてレポートの関係設定を保存します。
条件付きリンク型
条件付きリンク型レポートを使用すれば、共有のフィールドやフィルターを使用しなくても、レポートまたはグラフをより詳細なレポートにリンクすることができます。
- 「レポートオプション」の「分析」メニューで「ドリルスルー」ラジオボタンを選択します。
- ページのトップのナビゲーションボタンを使ってレポートビルダーの「関連レポート」ステップに進みます。次に、左側のレポート一覧パネルを使用して追加する子レポートを検索します。
- 子レポートは適切な「関連レポート」エリア(この場合は「ドリルスルー」)にドラッグします。
- 「オプション」エリアでレポートのどのフィールドが下位にリンクするハイパーリンクとなるかを決定します。ハイパーリンクとなれるフィールドは1つだけです。ユーザーにとって最も分かりやすいフィールドを選びましょう。
- リンクするフィールドを選択し、ドリルスルーの条件を設定する必要があります。条件がフィールド値と一致すると、ハイパーリンクが有効になります。
- 「更新」ボタンをクリックしてレポートの関係設定を保存します。
レポートビルダーの「関連レポート」ステップに移動します。左側のレポート一覧パネルを使用して、追加する子レポートを検索します。 - 子レポートを適切な関連レポートエリアへドラッグします。今回は、「ドリルスルー」ボックスへドラッグします。
- 右側のパネルで、関連付け設定をします。使用する結合タイプを選択します。今回は、「条件付きドリルスルー型」を選択します。
- 結合項目では、親レポートから子レポートへフィールドをリンクします。ドリルスルーを使用するためには、子レポートのフィルターに必要なデータと一致するフィールドが、親レポートにも存在していなくてはいけません。
マスターフィールドは、子フィルターに必要なデータを渡すフィールドです。ドリルスルーレポートでは、子レポートにフィルターを渡すために、親レポートから少なくともひとつのフィールドが必要です。
もし、親レポートに対応するフィールドが存在しない場合、データステップに戻り、リンクを作成するために必要なフィールドを追加しなくてはいけません。
表示されるフィールドは、ユーザープロンプトフィルターとして、子レポートに必要なフィールドです。新しいレポートにリンクする際に、ユーザーが値を入力する代わりに、Yellowfinは自動的に変数を渡します。
オプションエリアでは、レポートをリンクする際に、ハイパーリンクに使用するフィールドを定義します。各ドリルスルーレポートで、ハイパーリンクに設定することができるフィールドはひとつのみのため、ユーザーに最も分かりやすいフィールドを選択します。選択するフィールドは、ひとつのレポートから別のレポートへデータを渡すために必須のフィールドでなくても構いません。 - ドリル先のレポートを、ライトボックス内で開きたい場合は、「新規ウィンドウのポップアップ」にチェックをいれます。
- レポートフィールドを選択し、「と等しい(=)」の項目に値を入力することで、条件の設定をします。例えば、Whereフィールドに、「Country」を選択し、と等しい(=)値を「Australia」に設定することで、Countryの値がAustraliaのフィールドへドリルスルーすることができます。
- 「更新」ボタンをクリックして、レポート関連付け設定を保存します。
レポートリンク
レポートリンクを使用することで、フィールドやフィルターを共有することなく、グラフをより詳細なレポートへリンクすることができます。
注意:親レポートには、必ずグラフを含めなくてはいけません。
- レポートリンクを作成するためには、グラフが必要です。そして、分析スタイルで「ドリルスルー」を選択します。
レポートビルダーの「関連レポート」ステップに移動します。
- 左側のレポート一覧パネルを使用して、追加する子レポートを検索します。
- 子レポートを適切な関連レポートエリアへドラッグします。今回は、「ドリルスルー」ボックスへドラッグします。
- 右側のパネルで、関連付け設定をします。使用する結合タイプを選択します。今回は、「リンク」を選択します。
- ドリル先のレポートを、ライトボックス内で開きたい場合は、「新規ウィンドウのポップアップ」にチェックをいれます。グラフ全体がこのレポートにリンクするため、関連フィールドや、ハイパーリンクの設定する必要はなく、グラフとレポート間で共有されるデータやフィルターはありません。
「更新」ボタンをクリックして、レポート関連付け設定を保存します。
条件付きリンク型
条件付きリンク型を使用することで、フィールドやフィルターを共有することなく、適用した条件に基づき、グラフをより詳細なレポートへリンクすることができます。
- 分析スタイルで「ドリルスルー」を選択します。
- レポートビルダーの「関連レポート」ステップに移動します。左側のレポート一覧パネルを使用して、追加する子レポートを検索します。
- 子レポートを適切な関連レポートエリアへドラッグします。今回は、「ドリルスルー」ボックスへドラッグします。
- オプションエリアで、レポートをリンクするハイパーリンクに使用するフィールドを定義します。ハイパーリンクはひとつのフィールドしか持つことができないので、ユーザーにとって最も分かりやすいフィールドを使用します。
- リンクに使用するフィールドを選択し、ドリルスルーをするための条件を設定します。フィールドの値と設定した条件が一致した場合、ハイパーリンクが有効になります。
- 「更新」ボタンをクリックして、レポート関連付け設定を保存します。
マルチドリルスルー